Trace Elements "Electric Job (Live In Teramo)"

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Paolo Di Sabatinoの電気楽器トリオでのライブ録音です。
Paolo Di Sabatinoは、中古盤を漁っててなんか気になって購入した"threeo"が最初で、その後もあまり積極的には買っておらず、彼のサイト(http://www.paolodisabatino.it/en/discografia.html)を見ると25枚以上リーダー作があるようですが聴いているのは下記の3枚。
 "Paolo Di Savatino"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63072984.html)
 "Atelier Of Melody"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56349681.html)
 "threeo"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46785349.html)

本作も試聴したら良かったので買いを決めたもので、上記サイトを見ると前作(スタジオ録音?)があったようだが見逃しています。 国内で流通してないかも..
 "Trace Elements"(http://www.amazon.com/dp/B00NHG30LU)

ということで、本作はPaolo Di Sabatino入りのエレクトリックピアノトリオの2作目で2015年3月のライブ収録です。

メンツは、以下の通り。
Paolo Di Sabatino(ele-P)、Christin Galvez(B)、Jojo Mayer(Ds)

演奏曲は、以下の通り。すべてPaolo Di Sabatinoのオリジナルです。

01. Evening Dance
02. The Country Lane
03. Five O'Clock in the Moening
04. Coco' Way
05. Suite part II
06. Ostinato
07. Tome for Fun
08. Chiara di luna
09. In the Sky
10. Scene Four

ソウル調8ビートのノリの良い1曲め、冒頭直後のベースのギターまがいのソロが格好良く、続くローズのソロもテンション高く正直なところ、この1曲めを試聴して、この盤の買いを決めてる部分も…
2曲め以降も、曲調はノリ良く爽快な演奏が目白押しで、多少の緩急はあるがご機嫌な演奏が繰り広げられる。

テーマは、ローズとベースが半々でとっている感じだが、全体としてはローズを中心として展開している印象。
ベースは、ソロは派手めな演奏で存分に目立ち、伴奏ではオルガンの邪魔にならないよう地味めに演奏している印象。が、全般に露出度はかなり高め。
ドラムも音数比較的多めに演奏を煽るパートが多く、三者でご機嫌なオルガンジャズを繰り広げている。

そして、Paolo Di Sabatinoのローズの演奏だが、あまり低音を強く出す粘った奏法ではなく、中高音域を綺麗に使ってエレピと見紛う程に端正でスッキリとした演奏を繰り広げる。
ベースも高音基調の音使いをしているので、この両者で欧州白人系とでも言いたいようなスタイルを形作っていると言えるか。

爽快感を感じる曲調とライブのエンターテイメント性とから、あまり肩肘張らずに聴ける気持ち良い演奏を楽しめるアルバムです。

ベストは、後半2曲が良いんですが、強いて言えば10曲めでしょうか。


Trace Elements "Electric Job (Live In Teramo)" (http://www.amazon.co.jp/dp/B013C3GKQO/)

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