John Scofield "Past Present"
John Scofieldの近作は、Uberjamの2作目に、MM&Wとの共演と、Jam Band系の作品が続いていまして、その前がピアノ入りのカルテットだったんでJAZZ方面に興味の対象が移ってきたというのと、John ScofieldがJoe Lovanoを迎えたワンホーンカルテットでのアルバムは2007年の"scolohofo"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00007KMNN/)以来のようなので、温故知新的な意識も働いたのかもしれません。
ワンホーンカルテットとしては、自blogでBootの"Plays LIVE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46150512.html)なんてのを最近紹介してました。
メンツは以下の通り。Joe Lovanoを筆頭にJohn Scofieldとの共演は多そうな面々ではありますが、この4人でのアルバムは初のようです。上掲のBootは3人は同じですが、ベースがMarc Johnsonです。
John Scofield(G)、Joe Lovano(Ts)、Larry Grenadier(B)、Bill Stewart(Ds)
演奏曲は、全部John Scofieldのオリジナルの9曲。
01. Slinky
02. Chap Dance
03. Hangover
04. Museum
05. Season Creep
06. Get Proud
07. Enjoy The Future !
08. MR. Puffy
09. Past Present
1曲め冒頭の4ビート基調のユルいサウンドを聴いて、あぁこの感じがJohn Scofieldのワンホーンカルテットの音だと、一気に引き込まれる代名詞的なサウンド。
続くJohn Scofieldのソロもいかにもなフレーズ連発で、1曲めから掴みはok的な満足度の高さ。
2曲め以降、4ビートを多用し全体のトーンは合わせながら緩急織り交ぜた演奏は、各人の持ち味をしっかりと出しつつ、文字通り抑揚のある演奏を楽しめる。
John Scofieldのうねうねのギターが醸す雰囲気と、Joe Lovanoのサックスのコンビネーションの心地良さ。
John Scofieldは、それまでよりだいぶ演奏の角がとれているというか、丸くなったというか、棘が減ったというか、そんな感じもありますが、それでもこの2人の相性の良さは往年通りに感じられ、長らく共演していただけではない相性の良さがあるんじゃないかと感じさせるなんとも絶妙で独特なユルさは得難い快感があり心地よい。
Larry Grenadierのベースは、良い塩梅に全体のユルさに寄り添うような演奏。
これくらいの温度感だとスタイルによく合っていると感じられる。
ここのところ、色々なアルバムでまた名前を見るようになってきたBill Stewartはユルいところに杭を打つが如きにビシビシと打音をたてて、これは引き締め役なんでしょう。
久々に聴くJohn Scofieldのワンホーンの演奏を、共演歴ある名手を揃えた演奏で聴くのはなんだかんだ快感度合いが高いのは間違いのないところ。。
ベストは3曲めにします。
John Scofield "Past Present"(http://www.amazon.co.jp/dp/B012HOEMV4/)
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