Dave Douglas "Brazen Heart"

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Dave Douglasのクインテット編成でのアルバムで、同一メンバーでの作品としては自blog紹介で3枚目
 "Time Travel"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61959443.html)
 "Be Still"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61582005.html)
今年は夏に1枚アルバムを紹介しています(下記)が、
 "High Risk"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63329127.html)
自主レーベル(で良いと思う。Greenleaf Music(http://www.greenleafmusic.com/))を持っているので、毎年コンスタントに複数枚はリリースしている(調べたら2011年は5枚!?)ので、結構な多作な方ではあります。
なんで、全部買いは当然してなくて、メンツ見て買いを決めていますが、本作はJon Irabagon、Linda Oh、Rudy Roystonあたりを見ると買わねばと思わずにはいられません。
過去の履歴を眺めると Chris Potter、Marcus Stricklandとサックスに良い奏者を連れてきているイメージがあります。

Dave Douglas(Tp)、Jon Irabagon(Sax)、Matt Mitchell(P)、Linda Oh(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は9曲のDave Douglasのオリジナルに、2曲のTraditional曲を加えた全部で11曲。
01. Brazen Heart
02. Deep River
03. Hawaiian Punch
04. Inure Phase
05. Lone Wolf
06. Miracle Gro
07. Ocean Spray
08. Pyrrhic Apology
09. There is a Balm in Gilead
10. Variable Current
11. Wake Up Claire


モーダルな4ビートを基本に8ビートの曲を盛り込んだ曲構成。

演奏は、メンバー全員、あまり気合いを入れ過ぎない程度の演奏をしていて、演奏しているフレーズもとくにスタイルとか曲調とかに拘らず、自由きままに自分の感じたまま、好きな音を発している感じがなんとも心地良い。
それでいて、しっかり収まるところに収まる演奏をしているところに、実力の高さを感じる。

全体に一聴、ちょっと地味めな展開かなぁなんて感じる部分もあるが、何度も聴いていると、この塩梅、演奏加減の絶妙さ、前述の通りの収まるところにいろいろ収まった演奏の素晴らしさに気がつくわけで、引っかかり(インパクトとか)が少ない分多少地味に聴こえるんだと思いますが、いろいろわかってくるといろいろ聴きどころが見えてくるという意味で、スルメ盤なんだと思います。

個々の演奏についてもコメントしようかと思ったんですが、この演奏は全体のバランスを重要視して、個々の演奏技が勝負どころでは無いと感じられるので、止めます。
が、全体をしっかり締めたドラムの凄さと、スローな曲でのベースの歌い方の素晴らしさは書いておきます。

ベストは、最後の曲にします。


Dave Douglas "Brazen Heart"(http://www.amazon.co.jp/dp/B014JC16CK/)

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