Andre Marques, John Patitucci, Brian Blade "Viva Hermeto"
新年あけましておめでとうございます。
本年も、基本的には同じペースで進められたらと思ってます。今後ともよろしくお願いいたします。
---
John Patitucci, Brian Bladeが入ったアルバムは最近作では、Wayne Shorterバンドの親分抜き版である下記がありましたが、これは"いない親分の存在感"の大きさを見せられた感じで...。
"Children Of The Light"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63417802.html)
2人のギタリストを擁したJohn Patitucciのリーダー作のほうが聴き応えはあったかと思います。
"Brooklyn"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63294106.html)
いずれも昨年(2015年)の紹介でしたので、本作3作目のこの2人の共演盤の紹介になります。他にもあるのかは??
本作は、ピアノのAndre Marquesのリーダー作でHermeto Pascoalの楽曲集です。
Andre Marquesというピアニストは初聴きですが、Hermeto Pascoalバンドのピアニストをしていた人とのことで、タイトル通りHermeto Pascoalを称えた作品集という位置づけで良いんでしょう。
Hermeto Pascoalの楽曲集では、平井庸一さんのリーダー作がありました。
"Pascoal Project"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63022917.html)
こちらは、平井さんのHermeto Pascoalに影響されたオリジナルを含む、難曲に挑戦する緊張感を感じさせるものでした。
ということで、メンツは上掲の3人によるピアノトリオ
Andre Marques(P)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲はHermeto Pascoalのオリジナルばかりの下記13曲。
01. O ovo
02. Bebe
03. Coalhada
04. Ramos de girassol
05. Menina Ilza
06. Tacho
07. Ferragens
08. Musica das nuvens e do chao
09. Capivara
10. Quaraquaqua
11. Chorinho pra ele
12. Na guaribada da noite
13. Boiada
一筋縄ではいかないパスコアルの曲にさらに仕掛けを入れて、曲のイメージをデフォルメして提示するような演奏。
すべての曲を知っているとは言えないが、基本的にテーマはほぼ崩さず演奏し、曲の魅力をしっかり提示した上に、即興で拍車をかけて曲の魅力を出してきているような印象。
ベースのJohn Patitucciは、裏にいる時は裏で、表に出たらしっかりとした主張をするメリハリのある演奏で全体を盛り上げる。
ドラムのBrian Bladeも程よく抑制を効かせたドラミングが見事。
音量バランス的にも不用意に大きくせず、ピアノ、ベースの動きをしっかり聴かせてくれながら、演奏をしっかりと鼓舞してくる。
ピアノは、粒立ちの良いタッチでパスコアルの魅力的なフレーズと即興での美旋律をアグレッシブな早弾きとの相乗効果で、創造性豊かな演奏を楽しませてくれる。
ところどころにジャズの名曲のフレーズをちりばめて、ニヤリとさせる演出も冴えていて好感触。
ベース、ドラムの見事なバッキングとともに、絶妙なコンビネーションを聴かせてくれる。
ベストは、ほとんど曲の良さにやられてますが5曲めにします。
Andre Marques, John Patitucci, Brian Blade "Viva Hermeto"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0148OGKU2/)
本年も、基本的には同じペースで進められたらと思ってます。今後ともよろしくお願いいたします。
---
John Patitucci, Brian Bladeが入ったアルバムは最近作では、Wayne Shorterバンドの親分抜き版である下記がありましたが、これは"いない親分の存在感"の大きさを見せられた感じで...。
"Children Of The Light"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63417802.html)
2人のギタリストを擁したJohn Patitucciのリーダー作のほうが聴き応えはあったかと思います。
"Brooklyn"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63294106.html)
いずれも昨年(2015年)の紹介でしたので、本作3作目のこの2人の共演盤の紹介になります。他にもあるのかは??
本作は、ピアノのAndre Marquesのリーダー作でHermeto Pascoalの楽曲集です。
Andre Marquesというピアニストは初聴きですが、Hermeto Pascoalバンドのピアニストをしていた人とのことで、タイトル通りHermeto Pascoalを称えた作品集という位置づけで良いんでしょう。
Hermeto Pascoalの楽曲集では、平井庸一さんのリーダー作がありました。
"Pascoal Project"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63022917.html)
こちらは、平井さんのHermeto Pascoalに影響されたオリジナルを含む、難曲に挑戦する緊張感を感じさせるものでした。
ということで、メンツは上掲の3人によるピアノトリオ
Andre Marques(P)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲はHermeto Pascoalのオリジナルばかりの下記13曲。
01. O ovo
02. Bebe
03. Coalhada
04. Ramos de girassol
05. Menina Ilza
06. Tacho
07. Ferragens
08. Musica das nuvens e do chao
09. Capivara
10. Quaraquaqua
11. Chorinho pra ele
12. Na guaribada da noite
13. Boiada
一筋縄ではいかないパスコアルの曲にさらに仕掛けを入れて、曲のイメージをデフォルメして提示するような演奏。
すべての曲を知っているとは言えないが、基本的にテーマはほぼ崩さず演奏し、曲の魅力をしっかり提示した上に、即興で拍車をかけて曲の魅力を出してきているような印象。
ベースのJohn Patitucciは、裏にいる時は裏で、表に出たらしっかりとした主張をするメリハリのある演奏で全体を盛り上げる。
ドラムのBrian Bladeも程よく抑制を効かせたドラミングが見事。
音量バランス的にも不用意に大きくせず、ピアノ、ベースの動きをしっかり聴かせてくれながら、演奏をしっかりと鼓舞してくる。
ピアノは、粒立ちの良いタッチでパスコアルの魅力的なフレーズと即興での美旋律をアグレッシブな早弾きとの相乗効果で、創造性豊かな演奏を楽しませてくれる。
ところどころにジャズの名曲のフレーズをちりばめて、ニヤリとさせる演出も冴えていて好感触。
ベース、ドラムの見事なバッキングとともに、絶妙なコンビネーションを聴かせてくれる。
ベストは、ほとんど曲の良さにやられてますが5曲めにします。
Andre Marques, John Patitucci, Brian Blade "Viva Hermeto"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0148OGKU2/)
この記事へのコメント