Darcy James Argue "Brooklyn Babylon"
ジャケ上の正式な表記では、Darcy James Argue & Secret Societyとなってますが、要するにDarcy James Argueという人の主催する大所帯バンドという認識であっていると思います。
"Jazz The New Chapter 3"(http://www.amazon.co.jp/dp/4401642112/)の「Large Ensemble Jazz」の項で1枚(これではない)アルバムが紹介されていて気になったのがなれそめ。
これまでも大所帯バンドは、JAZZ色の濃いものは数多聴いているつもりだが、新しい響きを聴かせるバンドとなると、Maria Schneider, 挾間美帆、程度しか聴けていないという認識で、新しいことをやっていそうなバンドをもういくつか聴いてみたいと思っていたのが、主な動機。
大所帯バンドのメンツは大変なんで書かないのが基本ですが、実は気にしていたほうが良いんじゃないかと、最近会心の兆しあり。
5木管、4Tp、4Tbにギターが入る構成は、Maria Schneider Orchestraとほぼ一緒。挾間美帆さんのバンド(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63486002.html)はちょっと変わった編成になってます。
Erica von Kleist(As,Ss,Fl)、Rob Wilkerson(As,Ss,Fl,Cl)、Sam Sadigursky(Ts,Cl)、John Ellis(Ts,Cl)、Josh Sinton(Bs,Bcl)
Seneca Black(Tp)、Tom Goehring(Tp)、Matt Holman(Tp)、Nadje Noordhuis(Tp)、Ingrid Jensen(Tp)
Mike Fahie(Euph,Tb)、Ryan Keberle(Tb)、James Hirschfeld(Tb,Tuba)、Jennifer Wharton(Tb,Tuba)
Sebastian Noelle(G)、Gordon Webster(P)、Matt Clohesy(B)、Jon Wikan(Ds)
Darcy James Argue(composer)
演奏曲は下記17曲、結構な曲数ですが、最初と最後に、Prologue、Epilogueを配し、中間は8曲の本編と交互にInterludeが入る構成。
Interlude(7つ)はいずれも1分前後、本編も4~5分台の曲が多めで最長でも6分台と全体的にもあまりじっくり(悪く言うとだらだら)聴かせる構成ではなさそうです。
01. Prologue
02. The Neighborhood
03. Interlude #1: Infuse
04. An Invitation
05. Interlude #2: Enjoin
06. The Tallest Tower In The World
07. Interlude #3: Enthrall
08. Construction + Destruction
09. Interlude #4: Bewail
10. Builders
11. Interlude #5: Unmoored
12. Missing Parts
13. Interlude #6: Arise
14. Grand Opening
15. Interlude #7: Aloft
16. Coney Island
17. Epilogue
1曲めのPrologue。哀愁のメロディからの早い3拍子は、東欧の民族音楽を彷彿とさせるメロディで、最初に聴いた時、実はちょっと買うの失敗したか?と一瞬考えた「いなたい」サウンド。
2曲めからが本編で、ピアノの細いパッセージから、管楽器が重層的に乗っかってくるイントロから、ドラムが登場すると一気にスピード感が増し、一瞬静かになった後、ギターも加わるとロック色も加味され...。この演出はかなり格好良い。
4曲め、木管楽器の重奏的な響きが軒下で雨音を聞いているようなイメージを想起する。
6曲め、荘厳なブラスの響きの上で鳴り響くTp,Saxがソロの掛け合いが聴きどころ。
8曲め、管楽器のアンサンブルからドラムが入り演奏に勢いがついてダイナミックなエンディングへと繋がる。
以降も、多彩かつドラマチックな楽曲が連なるが割愛。
間で挟まるInterudeは文章にしてないが、これも前後の曲を繋ぐというよりは小品としてしっかり1曲をなしている。
全体的には木管を中心としたアンサンブル、重奏的な響きの美しさが聴きどころとして演奏の中心を為すと解釈しているが、情景の切り替わりが早く、ダークな雰囲気を感じる部分が入るので、より爽やかなイメージのMaria schneiderのアンサンブルとは異なる(部分的には、似ていると感じる部分もあり)、よりドラマチックな展開が目新しいか。
特に、ドラムとギターが最前面に出たときのスピード感が出た演奏が格好良く、これが全体のアクセントとして凄く効いている。
曲毎にも小さな起承転結が見え隠れするが、アルバム全体としても、一大絵巻を見ているようなドラマチックな展開をみせ、聴き応え十分な作品。
大所帯バンドの作り出す重厚な響きと、多楽器が織りなす重奏的な響きの迫力と美しさをたっぷりと楽しませてもらいました。
ベストは12曲めでしょう、格好良い曲です。
Darcy James Argue "Brooklyn Babylon"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BK6HPRE/)
"Jazz The New Chapter 3"(http://www.amazon.co.jp/dp/4401642112/)の「Large Ensemble Jazz」の項で1枚(これではない)アルバムが紹介されていて気になったのがなれそめ。
これまでも大所帯バンドは、JAZZ色の濃いものは数多聴いているつもりだが、新しい響きを聴かせるバンドとなると、Maria Schneider, 挾間美帆、程度しか聴けていないという認識で、新しいことをやっていそうなバンドをもういくつか聴いてみたいと思っていたのが、主な動機。
大所帯バンドのメンツは大変なんで書かないのが基本ですが、実は気にしていたほうが良いんじゃないかと、最近会心の兆しあり。
5木管、4Tp、4Tbにギターが入る構成は、Maria Schneider Orchestraとほぼ一緒。挾間美帆さんのバンド(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63486002.html)はちょっと変わった編成になってます。
Erica von Kleist(As,Ss,Fl)、Rob Wilkerson(As,Ss,Fl,Cl)、Sam Sadigursky(Ts,Cl)、John Ellis(Ts,Cl)、Josh Sinton(Bs,Bcl)
Seneca Black(Tp)、Tom Goehring(Tp)、Matt Holman(Tp)、Nadje Noordhuis(Tp)、Ingrid Jensen(Tp)
Mike Fahie(Euph,Tb)、Ryan Keberle(Tb)、James Hirschfeld(Tb,Tuba)、Jennifer Wharton(Tb,Tuba)
Sebastian Noelle(G)、Gordon Webster(P)、Matt Clohesy(B)、Jon Wikan(Ds)
Darcy James Argue(composer)
演奏曲は下記17曲、結構な曲数ですが、最初と最後に、Prologue、Epilogueを配し、中間は8曲の本編と交互にInterludeが入る構成。
Interlude(7つ)はいずれも1分前後、本編も4~5分台の曲が多めで最長でも6分台と全体的にもあまりじっくり(悪く言うとだらだら)聴かせる構成ではなさそうです。
01. Prologue
02. The Neighborhood
03. Interlude #1: Infuse
04. An Invitation
05. Interlude #2: Enjoin
06. The Tallest Tower In The World
07. Interlude #3: Enthrall
08. Construction + Destruction
09. Interlude #4: Bewail
10. Builders
11. Interlude #5: Unmoored
12. Missing Parts
13. Interlude #6: Arise
14. Grand Opening
15. Interlude #7: Aloft
16. Coney Island
17. Epilogue
1曲めのPrologue。哀愁のメロディからの早い3拍子は、東欧の民族音楽を彷彿とさせるメロディで、最初に聴いた時、実はちょっと買うの失敗したか?と一瞬考えた「いなたい」サウンド。
2曲めからが本編で、ピアノの細いパッセージから、管楽器が重層的に乗っかってくるイントロから、ドラムが登場すると一気にスピード感が増し、一瞬静かになった後、ギターも加わるとロック色も加味され...。この演出はかなり格好良い。
4曲め、木管楽器の重奏的な響きが軒下で雨音を聞いているようなイメージを想起する。
6曲め、荘厳なブラスの響きの上で鳴り響くTp,Saxがソロの掛け合いが聴きどころ。
8曲め、管楽器のアンサンブルからドラムが入り演奏に勢いがついてダイナミックなエンディングへと繋がる。
以降も、多彩かつドラマチックな楽曲が連なるが割愛。
間で挟まるInterudeは文章にしてないが、これも前後の曲を繋ぐというよりは小品としてしっかり1曲をなしている。
全体的には木管を中心としたアンサンブル、重奏的な響きの美しさが聴きどころとして演奏の中心を為すと解釈しているが、情景の切り替わりが早く、ダークな雰囲気を感じる部分が入るので、より爽やかなイメージのMaria schneiderのアンサンブルとは異なる(部分的には、似ていると感じる部分もあり)、よりドラマチックな展開が目新しいか。
特に、ドラムとギターが最前面に出たときのスピード感が出た演奏が格好良く、これが全体のアクセントとして凄く効いている。
曲毎にも小さな起承転結が見え隠れするが、アルバム全体としても、一大絵巻を見ているようなドラマチックな展開をみせ、聴き応え十分な作品。
大所帯バンドの作り出す重厚な響きと、多楽器が織りなす重奏的な響きの迫力と美しさをたっぷりと楽しませてもらいました。
ベストは12曲めでしょう、格好良い曲です。
Darcy James Argue "Brooklyn Babylon"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BK6HPRE/)
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