Florian Hoefner "Luminosity"

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ドイツ出身のピアニスト、Florian Hoefnerの3枚めのリーダー作とのことですが、これは純粋にSeamus Blake買い。
リーダー含め他の面々はあまり気にせず購入したので、少し調査すると..。
Florian Hoefnerは、Kurt Rosenwinkel参加で一時凄い話題になっていたRoman Ottの"Seeing People"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60770894.html)で聴いている人ですが、地味めなピアノと記載してますねぇ(苦笑)。
ベースのSam Anningは、挾間美帆さんのバンド(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63486002.html)に入ってますが、大所帯バンドなので..。
ドラムのPeter Kronreifは、今回初聴き。Wayfarersというバンドで、Florian Hoefner、Linda Ohらと2010年にアルバム(http://www.amazon.co.jp/dp/B00421OJVO/)を作っていたようです。

ということで、メンツを並べると以下の通りのワンホーンカルテット。
Seamus Blake(Ts/Ss)、Florian Hoefner(P)、Sam Anning(B)、Peter Kronreif(Ds)

演奏曲は、Florian Hoefnerのオリジナルだけで占められています。
1. The Narrows
2. In Circles
3. Luminosity
4. Newfound Jig
5. Elements
6. Reminiscence
7. Eleven
8. The Bottom Line
9. North Country

曲は、8ビート基調楽曲が多めで、どの曲もサビにあたるような盛り上がり部分ってのが特になく延々と流れるような流暢に進行するような感じの曲が多め。

あまり熱気を孕んだような演奏ではないが、パワーを感じさせるSeamus Blake の渾身の美旋律をたっぷりと堪能することができるのが、なんといっても一番の収穫。
聴けば聴くほど、Seamus Blakeのサックスに聴き惚れてしまうような感じ。
流暢な進行の曲が多いということは、アルバムのどこを切り取ってもSeamus Blake の心地良い即興を同じように楽しめるということで(それくらい出番も多い)、通勤時間にとぎれとぎれに聴いてることが多い個人的には◎ポイントw。

そしてピアノが、即興の音の選び方、フレーズの繋ぎ方がSeamus Blakeと似ているところがあり、ソロ回しでの音楽の繋がりに途切れ感がないところも個人的には好感触。

さらにさらに、ドラム、ベースも単純にリズムを刻むようなことなくメロディアスなバッキングをしているのも聴きどころの1つでしょう。

その分、インパクトが少ないと言われても否定できないのも事実で、初聴きでは、ちょっと地味めでさらりと聴いてたら聴きどころが掴めないままいつの間にか終わってたなんて感じになるかも。
何度も聴いているといろいろ面白さがわかってくるとは思うが、だからといってスルメと言うほどの味わいでもないかな。

ベストは、6曲めにしましょう。


Florian Hoefner "Luminosity"(http://www.amazon.co.jp/dp/B017PAYFO4/)

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