Pat Metheny "Unity Sessions"

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Pat Metheny Groupの活動が2005の"The Way Up"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a42636479.html)のリリースと2009年のライブ活動で止まった後、それまでもPMGの合い間?に行っていた他の活動が活発になっていきます。
アルバムでは、おおざっぱに以下のような変遷。
Brad Mehldauとの2作
 2006年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a40229726.html)
 2007年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45530748.html)
"Day Trip"トリオでの2作
 2008年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51635492.html)
 2008年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53275120.html)
いずれも一時的な

そして大がかりな1人PMGを実現した?"Orchestrion"のリリース。
 2010年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59090701.html)
 2013年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61807675.html)
これで、(開発費回収のためにもw)この路線の派生でしばらくは活動を続けるだろうと予測していましたら、サックスを入れた人力バンドでアルバムリリースされたわけです。
 2012年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61388975.html)
 2014年(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62494023.html)

現状、"Orchestrion"の装置は小規模にしてライブの一部で利用していることが多そう。

そして本作ですが、2014年リリースのUnity Groupのアルバム"KIN←→"のメンバーでのツアーを再現したスタジオライブ作です。
PMGのときもそうでしたが、アルバムが出て、ツアーに出て、そのツアーからライブ盤(映像のこともあり)をリリースするというのがレギュラーバンドでの通例になってます。
 Orchestrionは2010年のスタジオ作に2013年のライブ作、
 Unity Groupは、2014年のスタジオ作に2016年のライブ作を
そう考えるとUnity Bandはレギュラー化は考えていなかったかのかもしれません。
ライブでは、あまり目立っていなかったGiulio Carmassiですが、存在感は実は大きいのかもしれません。

ということで、メンツはいまやお馴染みのこの5人。
Pat Metheny(G)、Chris Potter(Sax,Cl,Fl)、Antonio Sanchez(Ds)、Ben Williams(B)、Giulio Carmassi(P, etc.)

演奏曲は以下のとおりの2枚組。
Disc1
01 Adagia
02 Sign of the Season
03 This Belongs to You
04 Roofdogs
05 Cherokee
06 Genealogy
07 On Day One
08 Medley

DIsc2
01 Come and See
02 Police People
03 Two Folk Songs (#1)
04 Born
05 Kin
06 Rise Up
07 Go Get It

ほぼ、2014年に観たライブ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62865729.html)と同じ構成で、曲目も順番こそ微妙に違うが大差なし。
メンバーとのデュオで演奏するコーナーも用意してあり、ライブの記憶がよみがえってきます。
 アンコールがないだけ(そりゃ、いろいろな意味であたりまえだw)

実際のライブを収録しているわけではないので、演奏の完成度も問題なし。
このツアーの集大成的な位置づけでの収録だったんでしょう。

そして、このバンドがレギュラー化する気配も濃厚であるので、また素晴らしい演奏が楽しめることでしょう。
でも、Chris Potterがこのバンドにだけ、縛られるのはそれはそれでもったいない..。

Pat Metheny "Unity Sessions"(http://www.amazon.co.jp/dp/B01DCKRVC4/)

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