佐藤浩一 "Melancholy Of A Journey"

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佐藤浩一さんは、RABBITOO、橋爪バンドでピアノを弾いている人で、個人的にそのピアニズムに魅せられてる部分がありまして、このリーダー作はちょっと期待して待っていました。
このアルバムは、オスロで見たジャケ写の絵(のタイトルがRailway Station)にインスパイアされたアルバムで、ここに3つ入っているRailway Stationという曲が、アルバムの中心になってくるようです。
が、この絵(=ジャケ写)には、"Melancholy Of A Journey"というタイトルが良く似合う。

リリース直後に聴いてはいたんですが、入手は大手ルートからにしているので少し遅れてます。
すでにリリースライブもいくつか行われていて、自分も管とチェロ抜きの4人編成で見ています。
 20160610 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63741587.html)

ついでに、佐藤さん参加の2グループの作品とライブ観戦について記しておきます。
RABBITOO
 アルバム
 "Torch" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63674453.html)
 "national anthem of unknown country" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62404051.html)
 ライブ
 "2013/12/11" 未記事化

橋爪バンド
 アルバム
 "Side Two" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62988540.html)
 "VISIBLE/INVISIBLE" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62341930.html)
 ライブ
 "2014/11/12" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62916263.html)

メンツは、ライブの4人に、土井さん、伊藤さんが入った6人。実は、土井さんのリーダー作も出ていて、こちらに佐藤さんも入ってたりします。(未入手)
 "r.Professor's Sanctum"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01BHH5QEO/)
佐藤浩一(P)、土井徳浩(Cl,BCl)、市野元彦(G)、伊藤ハルトシ(Cello)、千葉広樹(B)、則武諒(Ds)

演奏曲は、すべて佐藤浩一さんのオリジナルでsongXのサイト(http://www.songxjazz.com/release/Melancholy%20of%20a%20Journey.html)
に曲紹介があるので、気になる方は確認できます。
01. The Railway Station
02. Bird of Passage
03. tick-tuck
04. Reverse Run
05. morceau
06. The Railway Station 2
07. Transience
08. Sognsvann
09. The Railway Station 3
10. Voyager
11. ever after
12. The Railway Station 4

市野さんの奏でるリズムと、佐藤さんの抑制を利かせつつ響かせる美しくも主張のしっかりしたピアニズムが奏でるサウンドだけで、心を音楽に持っていかれるくらいに心地良い。

先日のライブでは、クラリネットとチェロが入らないので、主旋律もギターかピアノが担っていたが、本来のアルバムでは土井さんのクラリネットが入ることで、主旋律の(良い意味での)無機感が少しだけ上昇している印象。
チェロの持続音とともに流れる風景のような印象がより想起しやすくなっていると思う。

北欧で見た絵画からイメージした曲を元にしたアルバムだからでしょう。
いろいろな情景を想起させる楽曲が並んでいて、いずれも美麗で端正で温度感も低めな印象に統一されていて、聴くたびにその音世界に見事に引き込まれていく。

ベストは、1曲目でしょう。

佐藤浩一 "Melancholy Of A Journey"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01EG45D8O/)

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