"Behind The Vibration" Rez Abbasi & Junction

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Rez Abbasiの新作は、Junctionというレギュラーグループを従えたものです。
これまでの購入は、Rudresh Mahanthappa繋がりで、"Suno Suno"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61027662.html)を聴いてて、その直後にほぼ同時期?発売の次作"Continuous Beat"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61759055.html)を聴いてますが、直前のacoustic quartetでの作品"Intents & Purposes" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00LFMZZXY/)は、聴いていません。
本作はレギュラーグループでのアルバムなので、より進化した演奏が聴けるんじゃないかと期待しての購入が主な理由です。

メンツは以下の通り。知ってる名前はありませんが、ということは頻度高くレギュラーグループでの活動ができるということで、今後の進化も期待できるってもんであります。
Rez Abbasi(G)、Mark Shim(Ts)、Ben Stivers(Kb)、Kenny Grohowski(Ds)

演奏曲は、すべてRez Abbasiのオリジナルで全部で8曲。
1 Holy Butter
2 Groundswell
3 Inner Context
4 Uncommon Sense
5 And I You
6 Self-Brewing
7 New Rituals
8 Matter Falls

ギターのイントロから一聴M-Baseかと思わせるシリアスなリズムから、乱打と言えそうなドラムに導かれたギターとキーボードの掛け合いと、息を抜く間も与えないような展開。
2曲め以降も、曲調としてはM-Baseぽい無機的なリズムを基調としたもので、フロントはアグレッシブに責め立てるような演奏で、フリーに近づいたり緊張感のある演奏を繰り広げ、なかなか挑戦的といえそうな展開が面白い。
これだけ挑戦的な演奏だと、バトルも期待したいところだが、ソロイスト同士のバトルという感じはあまりなく、ドラムの過激な挑戦に各ソロイストが戦いを挑むようなシチュエーションが多め。
キーボードの挑戦的な態度も面白いんですが、ソロになるとドラムが鋭いにらみを利かせてくる感じ。

音の多彩さという意味では、色々な音色を使って曲ごとに変幻自在なサウンドを繰り出してくるキーボードの存在感が大きく、ベースレスなのでベースとバッキングと、変幻自在に演奏に喝をいれていく。演奏の要はこのキーボードでしょう。

とっつき良さそうで実はかなりヘヴィな内容ではありますが、聴き応えというかガッツリジャズを聴いた感は充分で大半の曲で後半になるにしたがって演奏は白熱して、聴いてる側も熱くなるという構図。
まだ、粗削りな印象でもあるが、これだけ過激で、さらに活動の機会多そうなので、次にどう化けているかも気になるところ。

ベストは、4曲めにしておきましょう。

"Behind The Vibration" Rez Abbasi & Junction(https://www.amazon.co.jp/dp/B01CPU6NWG/)

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