"Groovements" Aaron Parks

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ここのところ、Aaron Parksの参加作が多数出ていまして、自blogから抜き出すと、久々にリーダー作をリリースしたMike Moreno盤
 "Lotus"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63592028.html)、
最近また面白そうな盤が出だしたFSNT盤は、スペインのギタリストAlbert Vilaの
 "THE UNQUIET SKY"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63683518.html)、
韓国のベーシストJoonsamの
 "A Door"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63806898.html)、
デビュー作の再発の
 "Gretchen Parlato"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63757066.html)、
イタリアのドラマー Francesco Ciniglioの初リーダー作
 "Wood"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63836679.html)
と。
が、これらの大半が入手困難で手に入れるまでかなりの時間がかかっています。

そんなAaron Parksの本作はリーダー作で、前作は2014年のECMからリリースされた"Arborescence"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62400736.html)、
その前は2008年の"Invisible cinema"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55448119.html)なので久々のリーダー作といえそう。もっともJames Farmでの作品
 "City Folk"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63027441.html)
もコンスタントに出ているし、リーダー作を作る暇がないほどサイドでの参加に引く手あまたなのかも。
ちなみに本作も入手まで結構時間かかってます。

メンツは、個人的には名前を知らないベーシストとドラマーとのトリオです。ちょっと調べたらThomas FonnesbaekはLars Janssonトリオでも演奏している人のようです。
Aaron Parks(P)、Thomas Fonnesbaek(B)、Karsten Bagge(Ds)

端整で耽美な曲が1曲め。
ただただ美しさだけを求めたようなピアノに、ただ寄り添うだけのようなベースとドラム。
2曲めも、もう少し陰のある曲調だが、美旋律系。
ベースのリズムを奏でる旋律が印象的に響く。
3曲めはアップテンポ、4曲め、5曲めは明るい曲調。
6曲めがベース主導のバラードで7曲め、8曲めが再びノリの良い曲
後半になるに従ってノリの良い曲のノリがよくなっていく印象
これが個人的には好印象で、全般的にも後半の方が良い演奏になってきていると感じられる。
最後が、貴方と だが、原曲をそれまでの美しさを追求してきたような作風からするとストレートに元曲の美しさを出した方が良かったんじゃないかと思うが、はてさて

全体にベースの旋律が印象的で、前に出てきている場面が多め。
ベースのリーダー作でも通りそうなくらい良い仕事していると思います。
ピアノはこれまでサイドで聞いていた時と比べてもアウトするフレーズを多用していないので、これがスリリングな演奏に寄与していないのがちょっと残念。その分美しさを堪能できる作風とは言えそう。

ベストは7曲めでしょう。

01. Winter Waltz
02. Alcubierre's Law
03. Bolivia
04. I'm On Fire
05. Elutheria
06. Tit Er Jeg Glad
07. A Rabbit's Tale
08. Forever This Moment
09. Shapes 'n' Co
10. You And The Night And The Music

"Groovements" Aaron Parks(https://www.amazon.co.jp/dp/B01C4KDFFK/)

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