世田谷トリオ (20160908)

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先日、新宿Pit Innに石若駿Quartetの演奏を聴きに行ってきた(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63372052.html)んですが、そのピアノを弾いていた高橋佑成さんの演奏がちょっと良い感じだったので、リーダーアルバムを探したら直販のミニアルバムを見つけて買ったのが
 "It's Easy to Remember"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63463922.html)

その後、ライブをまた見たいなぁと思っていたら、Oncenth Trio(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63751908.html)の岩見さんと「世田谷トリオ」というバンドを結成して活動しているのを知り、それが新宿Pit Innの昼ライブに出るってんで、仕事を休んで
見に行ってきた次第であります。

高橋佑成(P)、岩見継吾(B)、吉良創太(Ds)

聴衆は、13~14人といった程度の入り。

曲は、Ornette Coleman, Steve Swallow, Duke Elington, Count Basie, 日野元彦さんもやってたか?と言った感じの、ジャズメンオリジナルの4ビートを中心とした選曲。とはいえ、フリー系からロック系から、シリアス系からと、曲まるごとから、モチーフから、最後はメドレーで、と広いスタイルの演奏を散りばめたもの。

テーマは、だいたい判るという程度で、概ね崩しぎみに演奏。
強タッチで弾き倒すピアノをドラムが煽る。

高橋君のピアノは、テーマとソロは強タッチにガツンガツンと聴かせ、場面によっては肘はなかったと思うが、拳叩きにグリッサンドと派手な演奏をぶちかます。
が、スローな曲や、ベースソロの後ろとかバッキングでは、優しいタッチをも聴かせ、その抑揚の幅の広さがとても好感触。
曲が曲なんで、あまり現代ぽい冒険的なフレーズ乱発って感じではないが、しっかり聴かせる演奏は、やっぱり良いす。

岩見君のベースはここのところ打楽器変貌率が高く、今回も弦叩き、胴叩きはもとより、ボウの反対側で弦叩いたりと表現の多彩さアップ、それでいてソロはしっかりとしたフレーズを弾ききるからたまったもんじゃない。

そして、吉良くんのドラム。
たぶん、ちょっと前ノリでドライブ感があるんだと思うが、演奏をヒートアップさせるのにはぴったりという感じのドラミング。
ソロもそれまでの演奏の勢いを削がずさらに加勢するような演奏で、出番も多くウハウハしてました。

前半45分くらい、後半50分くらいで、アンコールなし(拍手が止まっちゃった。1人でも拍手し続ければよかったか..)

今回、トリオで演奏しているという情報だけで、どんなスタイルか知らずに参戦していて実はもうちょっとシリアスな演奏と勘ぐっていたのですが、こんなにアグレッシブで熱い演奏だったとはと、嬉しい驚きでした。