Childhood トリオ (20160909)

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まさかこのメンツでアルバムが出るとは思いませんでした。
こういう組み合わせがあったのかと驚いていたのですが、実はいつものお店で2010年9月以降数回ライブを演ってたようでした。未チェックでした(不覚)   ディスク主導なもんで (^^;;

このバンドは、渋谷さんが市野さんのギターを気に入って共演を続けているもので、その後外山さんを加えて3人での活動を続けていて、すでにキャリアは5~6年になるようです。

 "Childhood"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01JIS3A6A/)

ということでメンツは、
渋谷毅(P)、市野元彦(G)、外山明(Ds)

7時半ちょっと前に入店。最終的に聴衆は15人くらい。
前半が、8時ちょっと過ぎから、ほぼ1時間、後半が9時半過ぎからアンコール入れて1時間強という感じ。

ジャズメンオリジナルと、市野さんのオリジナルとをほぼ半々くらいで演奏していたと思います。
そし全体にバラードを含むスローテンポな曲で占められており、これがこのバンドのアイデンティティになっているようです。

演奏曲は事前に決めてはいなかったようで、曲が終わると渋谷さんが譜面を漁って次の演奏曲を決める、あるいは演りたいと思いついた曲の譜面を探し、と曲が終わるごとに多少の時間をかけて毎回これを繰り返していました。数曲は譜面なしの曲もありました。
渋谷さんは譜面を事前にたくさん持ち込んできていましたが、市野さんは一切譜面なし、演る可能性のある曲は全て頭の中に入ってるってことですからそれも恐ろしいことです。
こんなんなんで、演奏の段取りもなく、行き当たりばったり的なスリリングな演奏が繰り広げられます。

ギターとピアノという同じ役割ができる楽器なんで、テーマ、即興(主役)と伴奏(脇役)の分担をどう切り替えるかが、合図等の決め事でもあれば収まるところに収まるんでしようが、
正直なところ、渋谷さんの感性の赴くままの演奏に、市野さん、外山さんが、渋谷さんの一挙手一投足を凝視して、絶妙かつ巧妙に演奏を絡めていく感も否定できないところだったんで、
時として、この役割が崩れる、破綻する場面なんかもあったりして、テンポがずれるなんてのは序の口で、伴奏だけになったり、不協和音が続いて収拾つかなくなりそうになったり、これまたドキドキしながら聴いてる場面もありました。
たいがいは、外山さんがうまく場つなぎをしてる間に市野さんの体制が立て直され事無きを得ていたりするんですが、後半では目配せで進行を確認し合う場面も見られました。

こんなスリリングな演奏でありながら、眠気を誘うほどの心地良さを醸し出しているから恐ろしい。実際に数人のお客さん寝てましたw

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