"Do Your Dance!" Kenny Garrett

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Kenny Garrettの約3年ぶりになる新作が届きました。
前作は2人のピアノ、3人のドラムをとっかえひっかえする1ホーンカルテットを基本に、ゲストが少し入るような体制のアルバムでした。
 "Pushing The World Away"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62304940.html)
で、今作は2人のドラムを入れ替えていますが、1ホーンカルテットを基本にゲストが少し入るという体制は
大きくは違わず。
3,5曲めにクレジットされてるrapperとか過剰反応しそうですが、最近多くなってきているので気にせずに聴きましょう。
いやだったら、その次聴くときは飛ばせば良いだけのことですw
Kenny Garrett(As,Ss,Per,Vo:6)、Vernell Brown, Jr.(P)、Corcoran Holt(B)
Ronald Bruner, Jr.(Ds:1,2,8,9)、Rudy Bird(Per:3-6)、McClenty Hunter(Ds:3-7)
Donald "Mista Enz"Brown Jr.(rapper:3,5)

演奏曲は以下の9曲。すべてKenny Garrettのオリジナルです。
01. Philly
02. Backyard Groove
03. Wheatgrass Shot (Straight To The Head)
04. Bossa
05. Do Your Dance!
06. Calypso Chant
07. Waltz (3 Sisters)
08. Persian Steps
09. Chasing The Wind

ピアノによるちょっとスピリチュアルな雰囲気すら感じるイントロから、ダンダンとドラムが打ち鳴らされて本編突入。 一気にテンションの高いサウンドへとなだれ込む。
Kenny Garrettのサックスの一気呵成な咆哮の渦に巻き込まれ、その後は延々とサックスソロが繰り広げられる。
これで期待していた通りのKenny Garrettワールドにしっかりと引き込まれる。

中間のドラマーが変わった数曲では、パーカッションも入ったりしてラテン色のあるサウンドが入ってくる。ここでのドラムのしなやかさが実に気持ち良い。

3曲めで懸案(笑)のラップが出てくるが、これは強烈な違和感を感じない。これまで日本人のラップが入った曲の大半に違和感を感じていたので、この差が気になる。ただ単に、言葉の意味がわかるかわからないかの差が大きいだけなのだろうか。5曲めのラップは最後の1フレーズだけ。

ドラムは、Ronald Bruner, Jr.がちょっとドタバタ気味な感じはあるが、これが後半では良い味になっているからちょっと不思議。
McClenty Hunterは、前術の通りしなやかさのあるドラミングを聴かせる。いずれのドラマーも、演奏のドライブ力はしっかり持っているとは感じさせる。
ベースは..、ドラムに引っ張られている感じがあるかなぁ。

ピアノが、アウトするフレーズを多用しながらも優雅な雰囲気すら感じさせる演奏をくりひろげ、全体のイメージ作りに寄与している。このピアニストの今後の活動も気になってくる。
と調べたら、前作でも弾いていたがアルバム全体の1/3だけだったので、今回アルバム全編に起用は大出世と言って良いんでしょう!!

ベストは、9曲めにします。


"Do Your Dance!" Kenny Garrett(https://www.amazon.co.jp/dp/B01F7FOIGY/)

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