Olivier Le Goas "Reciprocity"

イメージ 1

最近、ネット通販、お店によって、新譜の入荷するタイミングが著しく異なるようになってきました。
以前は、たいがいどこでも数日の差で入荷されているのが通常だったと思うのですが、出荷する国の差なのか、多様化した流通経路の差なのか、はたまた、マイナーな盤、マイナーレーベルの盤まで輸入されるようになったため、数量が足りていない状況が表面化してきたのか。
本作も当初は9月中旬予定なんて情報があるなか、入荷告知を見つけたのでリアル店にて8月初旬に早々に入手していました。

それだけ早く入手したかった理由は、Nir Felderがギターに入っていることだったんですが、
参加している最近作がEnoch Leeって人のアルバムで、すでに1年以上前の紹介だったもんで待ちに待ったって感じだったので早期入手に走った次第であります。
 "Finish Line"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63149811.html)

リーダーのOlivier le Goasはフランスのドラマーで未聴の人。ベースのPhil Donkinも過去未聴の英国人。
そして、ピアノにはKevin Haysを起用ってのも、おぉって感じの特筆事項。
Olivier le Goas(Ds)、Nir Felder(G)、Kevin Hays(P)、Phil Donkin(B)

演奏曲は、すべてOlivier le Goasのオリジナル。
01. Corners
02. Main Street
03. Since I Know
04. Curves And Colors
05. Day Home
06. Call
07. Cecile
08. Evision

前半の最初から飛ばし気味の演奏、後半のゆっくり入って徐々にテンションが上がっていく演奏と、いずれもコンテンポラリー系サウンドと言って良いでしょう。

軽やかにビートを刻むドラムを土台にして、Kevin Haysが全体のバランスを考えながら前面に出るところバッキングに徹するところと絶妙に切り替えた演奏をしていて、職人芸を感じさせる。
それでいながらギターのための空間をもしっかり空けて、Nir Felderのリリカルなフレーズから早弾きからと演奏の凄さ面白さが際立つよう聴かせている。

ということで、「Kevin Haysの旨さに感嘆しつつ、Nir Felderのギターに聴き惚れる」というのが本作の楽しみ方と解釈しました。
1曲めのギターの快調なソロとか、6曲め中盤からのギターソロ(直後のピアノソロも)とか格好良いことこの上なし。
が、実はドラムのドライブ力が密かに面白かったりもする。

ベストは、4曲めでしょう

Olivier Le Goas "Reciprocity"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01FUXD1UW/)

この記事へのコメント