Fred Hersch "Sunday Night at the Vanguard"

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Fred Herschのトリオアルバムで、定番化しているというか、頻度高いVillage Vanguardでのライブ作です。

これまでの紹介の全貌が以下の通りですが、上3つがVillage Vanguardでのライブ作なので、今後もFred HerschのVillage Vanguardでのライブが出る限りは買い続けることでしょう。
 "live at the Village Vanguard"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a42519413.html)
 "Alive at the Vanguard"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61559678.html)
 "Alone at the Vanguard"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61865504.html)
 "Free Flying"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62298826.html)
 "Floating"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62756816.html)
 "solo"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63454596.html)

前作は一番下に記載したタイトルずばりの"solo"作で、昨年11月に紹介しています。

メンツは、Fred Hershの最近のレギュラートリオで良いと思います。
この前後に紹介しているMegumi Yonezawa(米澤恵実)さんの初リーダーアルバム(下記)と同じです。
 "Result Of The Colors"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01EZSA16A/)
かくいうメンツは以下の通り
Fred Hersch(P)、John Hebert(B)、Eric McPherson(Ds)

5曲のオリジナルに、Paul McCartney, Thelonious Monk, Kenny Wheeler, Jimmy Rowles等を加えて全部で10曲。
01. A Cockeyed Optimist
02. Serpentine
03. The Optimum Thing
04. Calligram (for Benoit Delbecq)
05. Blackwing Palomino
06. For No One
07. Everybody’s Song But My Own
08. The Peacocks
09. We See
10. Solo Encore: Valentine

訥々とした高音基調のピアノがおもむろに鳴りだしたところから演奏スタート。
やはり高音基調の音でベースが入り込んでテーマへ、冒頭からいつものFred Hershの美麗かつ流暢な旋律を堪能できます。
2曲めはシンバルから入り無調でちょっと抽象感漂うもので、うっとり聴き惚れる感じではないが思わず聴き入ってしまう。
以降も、ただただ美麗かつ流暢な美旋律を堪能するというスタイルだけではなく、フリーとまで言わないが抽象的表現を織り交ぜ、緊張感をも漂わせる演奏は、これまでのFred Hershとはちょっとスタイルの演奏と言えそう。

そして6曲めが、BeatlesのFor No Oneをしっとりとした演奏で聴かせる。これは筆舌に尽くしがたい美しさと言いたい演奏。感嘆せざるを得ません。
8曲めのThe Peacockも美しさの極みと言いたいもので、固唾をのんで演奏に聴き入るというような演奏。

最後、アンコールはソロでしっとりとした演奏で締めくくる。

ベストは、6曲めで良いと思います。

Fred Hersch "Sunday Night at the Vanguard"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01HEB5W0U/)

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