"NEARNESS" Joshua Redman, Brad Mehldau

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この両者の共演は、2013年の下記作品につづいての2作め
 "Walking Shadows"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62081372.html)
こっちの作品は、Brian Blade, Larry Grenadierの入ったカルテットに、半分くらいオーケストラの入ったものでした。
が、本作では2人だけで、2011年にあった2人でのライブからの収録になってます。

Joshua RedmanもBrad Mehldauもデュオ作を多数演っていそうな気がしていたので、ちょっと調べてみたらJoshua Redmanはこれが初デュオ作のようです。
逆にBrad Mehldauは、いろいろ演っていて、ざっと調べても
Pat Methenyとの
 "Metheny Mehldau"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a40229726.html)
Kevin Haysとのピアノデュオで、プロデューサが大きく出ている
 "Modern Music"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60920400.html)
Mark Guilianaとの怪作
 "Mehliana"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62470849.html)
と、ちょっとクセのある作品が多かったのですが、ここでは(ある意味)まっとうなデュオ作に臨んでいることになります。

ということでメンツは2人だけです。
Joshua Redman(Ts,Ss)、Brad Mehldau(P)

演奏曲は、charlie Parker, Brad Mehldau, Thelonious Monk, Joshua Redman, Hoagy Carmichaelという布陣。
01. Ornithology
02. Always August
03. In Walked Bud
04. Mehlsancholy Mode
05. The Nearness of You
06. Old West


比較的平易なテーマを持った4ビートを主としたミドル?スローテンポの曲を題材とすることで曲自体の難易度はそう高くせず聴衆がスッと演奏に入っていけるようにしている印象を、まず受ける。

その分、演奏は細心の注意を払っているようで、かなり丁寧かつ慎重に音を出し合っていることが感じられるもの。
で、両者ともが一音一音を丁寧に考え抜いて、相手をしっかり意識して音を選んで出していることがひしひしと伝わってくる。

bradの演奏は彼らしいいかにもなフレーズを駆使したものjoshuaはフリークトーンを不快にならないギリギリのところまで追い込んだサウンドを交えつつの創造性豊かなフレーズと、それぞれの個性をしっかり出していながら息のあった演奏を聴かせる。

その程よい緊張感と、程よいくつろぎ感とが醸し出す音世界の心地よさに酔いしれる。

さすがに名手2人による演奏は高い期待感に違わない素晴らしいデュオを聴かせてもらいました

ベストは、判りやすく1曲めにさせてもらいます。

"NEARNESS" Joshua Redman, Brad Mehldau(https://www.amazon.co.jp/dp/B01H4EW1JM/)

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