"Celebrating Elvin Jones" Will Calhoun
メンツは、Christian McBrideと、Keyoun Harroldの両名が目当て。
というメンツは、以下の通り。Christian McBrideが参加するくらい、Will Calhounのファンだったりもするんでしょう。
Will Calhoun(Ds)、Christian McBride(B)、Antoine Roney(Ts,Ss)、Carlos Mckinney(P)、Keyoun Harrold(Tp)
Jan Hammer(Kb:8)、Doudou N'diaye Rose(:7)
Elvin Jones、Little Wilbur Jr.、John Coltrane、Will Calhounのオリジナル、Wayne Shorter、Naoki Satou、Doll of the Bride、Gene A. Perlaという曲構成。
1 EJ Blues
2 Whew
3 Harmonique
4 Sarmastah
5 Mahjong
6 Shinjitsu
7 Doll of the Bride
8 Destiny
さすがに、ロックの人が演奏するといわゆるジャズとは異なるノリを見せてんなぁというのが第一印象。
冒頭から前ノリのかなりかっちりしたドラムに、キレの良い旋律を、2管できっちりハモるテーマは、一応4ビートだがジャズっぽさは希薄な印象。
2曲めのCarlos Mckinneyのピアノソロとか、その後のChristian McBrideのゴリゴリのベースソロとかジャズ濃度をあげる聴きどころも存在しているが、ソロの後ろのドラムが早いパッセージで五月蠅いほどに叩きまくっていて、これが好きな人もいるかもしれないが、個人的にはちょっとと思うことしばし..。
5曲め、アフリカンなテイストが感じられる曲。中間部でのCarlos MckinneyのピアノソロとバックのChristian McBrideのベースの掛け合いが格好良い。
そして7曲め。アフリカンリズムのようなドラムから、あのメロディが流れてきてちょっと驚いたが、その後のドラムソロは、Will Calhounのドラムの上手さをしっかり見せつける後述のネガティブな記述を払しょくするようなドラミングが楽しめる。 という花嫁人形。
歯切れよく、音数多く、ただただ前ノリで、バシバシ叩きまくるドラムという印象がどうも強すぎて、そればかりではないんだけど、どうもその印象だけが残ってしまっているところが個人的印象上よろしくない。
ネガティブついでに、Antoine Roneyのヨレたサックスも個人的にはあまり好きではないかなぁ。
たぶん、タイトルにあるElvin Jonesを意識せず、冒頭から演奏される4ビートにも惑わされずに聴いていれば(、だからたとえば4曲めあたりから聴き始めるとか)、もしかしたら極上のジャズロック作みたいに聴けたのかもしれない。
とはいえ、どうもジャズロックというと”いなたい演奏”を想起してしまうので、この作のようにキレの良い演奏だと、絶賛ともならないかもしれないが..。
もっとも、Carlos Mckinneyのピアノがバッキング、ソロとも良い味を出していて好感触だったりChristian McBrideもウォーキングですら格好良く、ゴリゴリのベースソロは、素晴らしく、それ目当てで聴いても良いくらいの聴きどころもあるんですが、個人的には総じてあまり相性の良い演奏ではないってことなんでしょう。
なんて文章になりましたが、書きながら聴いてたらずいぶん印象は良くなってます orz
ベストは8曲め
"Celebrating Elvin Jones" Will Calhoun (https://www.amazon.co.jp/dp/B01HGSAX7S/)
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