"Touch My Beloved's Thought" Greg Ward

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正確には、Greg Ward & 10 Tongues というユニット名になるようですが、シカゴを拠点に演奏をしているサックス奏者であるGreg Wardの中規模編成作で、これが多分3枚めのリーダー作で、Dave DouglasのGreenleaf Musicレーベルからのリリース。
少し調べた感じでは、過去にこの人の演奏を聴いたことはなさそう。


メンツは、10 Tonguesとあるように10人編成で、7管(3サックス、2トランペット、2トロンボーン)にピアノトリオという構成。
Greg Ward(As)、Tim Haldeman(Ts)、Keefe Jackson(Ts)、
Ben LaMarGay(Cor)、Russ Johnson(Tp)、Norman Palm(Tb)、Christopher Davis(BTb)、
Danis Luxion(P)、Jason Roebke(B)、Marcus Evans(Ds)


演奏曲は以下の9曲で、すべてGreg Wardのオリジナルであってると思います。
1. Daybreak
2. Singular Serande
3. The Menacing Lean
4. Smash, Push, Pull, Crash
5. With All Your Sorrow, Sing a Song of Jubilance
6. Grit
7. Round 3
8. Dialogue of the Black Saint
9. Gather Round, The Revolution Is At Hand

7管のBig Bandの新作ということで、昨今流行りのラージアンサンブル系のサウンドを予測したが、本作はよりいわゆるビッグバンドなサウンドに近い印象。

ロック色濃いめに感じるのは、リズムが明瞭でしっかりしていることとアンサンブルが比較的シンプルな部分が多いからか。

2曲めではがっつりしたピアノソロが導入部でたっぷり時間を取る展開。
4曲めは、フリーフォームな演奏を瞬間的にはさみこんできて、6曲めでは、haradbopな雰囲気をたっぷりと感じさせる小気味良い演奏と、ライブということもあるが、ビッグバンド編成でありながら様々なサウンドテクスチャを聴かせる。

それと特記として、各曲にソロパートが入るが、奏者(楽器)がバラけていて、曲ごとにソロの音色がもしかしたら、全員が1回はソロをとっているんじゃないかと思うくらいで、これも演奏を楽しくさせている要因になっている。

つまるところ、ロックテイストを感じさせるドラムと、歯切れの良い管楽器のアンサンブルが聴きどころと言えそうなバンドで、一聴はオーソドクスそうに感じさせながら、実は結構おもしろいサウンドを聴かせてくれる。

ベストは、7曲めにしましょう。

"Touch My Beloved's Thought" Greg Ward (https://www.amazon.co.jp/dp/B01G71BZA4/)

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