"Something Gold Something Blue" Tom Harrell

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Tom Harrellの参加作はいくつか聴いているが、リーダー作はなぜか縁がなくこれまで紹介してないのでほぼ所有していません。
最近の参加作ではJon Irabagonのアルバムを今年2月に紹介しています。
 "Behind the Sky"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63570500.html)

この作品は、運良く聴く機会を得られたので紹介いたします。
メンツが、実はかなり良くて、Ambrose Akinmusireとの2トランペットに、ドラムがJohnathan Blakeという布陣。
Tom Harrell(Tp,Flh)、Ambrose Akinmusire(Tp)
Charles Altura(G)、Ugonna Okegwo(B)、Johnathan Blake(Ds)
Omer Avital(Oud:4)

演奏曲は、Tom Harrellのオリジナル8曲に、Body and Soulで、全部で9曲。
1. Circuit
2. Travelin’
3. Trances
4. Delta of the Nile
5. Keep On Goin'
6. View
7. Body and Soul
8. Sound Image
9. The Vehicle

Tom Harrelのリーダー作ということで、エッジ丸めの演奏を予想するんですが、ゲストにAmbrose Akinmusireが入る2管編成であることが、まずは何よりの関心事だが。

冒頭、テーマの直後すぐにギターソロで、こうなるともう全編でギターを無視する訳にはいかなくなる。
正統なスタイルに少し現代風なフレーバーを持ったようなスタイルと聴いたが、堅実とも言えるがちょっとおとなしめか。

アルバム全体としては4ビート、8ビート基調の曲が多めで各曲とも、曲としては特にエッジが効いている感じでもないが、各人がキレの良い演奏を繰り広げていて良い意味で予想外の展開。
特に、Johnathan Blakeのキレキレの推進力がよく効いている。

Tom Harrellの音色って、もっとふわふわした実体感のないものという印象だったが、ここではもう少ししっかりとしたサウンドで、印象が違ってくる。
とはいえ、Tom Harrellの角の取れた音色とAmbrose Akinmusireのキレの良い音色との対比が良い味を出していることは間違いのないところ。
そして、Charles Altura。
この2人の対比の間に分け入りながらサウンドのアクセントを入れてくる。
登場頻度は、両トランペッターに比肩するので、その目立ち具合いは相当なもの。

Ugonna Okegwoのベースもキレの良いサウンドで好バッキング、好サポートをしているし、4曲めのOmer Avitalのウードの入った曲も格好良く、ウードが良いアクセントになっている。
全般に現代的なノリのある演奏を聴かせてくれてて格好良い。

ベストは5曲めにしましょう。


"Something Gold Something Blue" Tom Harrell(https://www.amazon.co.jp/dp/B01J3SJZPK/)

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