"Lionsong" Shawn Baltazor

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Fresh Sound New Talentレーベルの新作です。
しばらく、良さそうな盤が出ている気配を感じていなかったんですが、最近になっていくつかおもしろそうな盤が出ているので、意識してレーベルのリリース情報をチェックしていて見つけた盤。
メンツ買いですが、メンツ買いしたいくらいに良いメンツが揃ってると思います。

ちなみに、最近自blogで紹介しているFSNT盤は以下のような感じなんで、徐々に登場頻度が増している印象。
 "Interludes" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62507008.html) FSNT435
 "If You Lived Here You'd be Home by Now" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62862729.html) FSNT446
 "The Life Sound Pictures of" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63162799.html) FNST458
 "Wood" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63836679.html) FNST496
 "The Uniquiet Sky" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63683518.html) FNST497
 "Result Of The Colors" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63847989.html) FNST504

かくいうメンツは以下の通り。リーダー以外良いメンツが揃っていますw
そのリーダーは1983生の30代で、これが初リーダー作のようです。
Shawn Baltazor(Ds)、Seamus Blake(Ts,Ss)、Ben Monder(G)、Sam Harris(P)、Ben Street(B)

演奏曲は、すべてShawn Baltazorのオリジナルです。
1.We’ve Been Expecting You
2.Folklore
3.Pathways
4.Nostalgia
5.Chance
6.With Each Breath
7.Momentum
8.A Beautiful Wind
9.Danse
10.Adrift
11.Fantasia
12.King of Kings

イントロな短い曲のあと、サラサラとした水の流れと、水面がキラキラ光るさまと、水中を悠然と泳ぐ魚とを描いたような2曲め
Pat MethenyのQuestion & Answerをそこはかとなく彷彿とさせる3曲め
牧歌的と言うか、真っ暗な草原を歩いているイメージ、最後に鳴らされるコードが恣意的な4曲め
歪んだギターとサックスの即興バトルの様相を呈し、中程のドラムソロが激しい7曲め
11曲めは、弦楽器を入れたボサ調の甘いサウンドw
12曲めがドラムレス、弦楽器入りのバラードな曲と、最後の2曲は、緊張感を解きほぐすような感じで大団円。

分析的に聴こうとする、曲の良さだけで聴こうとすると、どうにも捉えどころのないものもいくつか含まれるが、そういう曲はそれぞれの演奏に注視して聴くことで俄然聴き応えが出てくるのはメンツの実力の高さゆえでありましょう。

ドラムの奔放な演奏、空間を意識したギターの阿吽の呼吸、サックスの朗々とした響き、ピアノソロの格好良さ等々、さすがに良いメンツを揃えているだけあって、どこを切っても満足度の高い演奏を楽しむことができることは間違いのないところ。

ベストは7曲めにします。


"Lionsong" Shawn Baltazor(https://www.amazon.co.jp/dp/B01IU3XXOS/)

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