"Real Enemies" Darcy James Argue's Secret Society
前作を、"Jazz The New Chapter 3"(http://www.amazon.co.jp/dp/4401642112/)の「Large Ensemble Jazz」の項で紹介されていたのが気になって買ったのが最初。
その後、挾間美帆さんも注目している作曲家とのことで、当初はLarge Ensembleの秀作をって気分で買っていたが、もしかしたら若手のビッグバンド作の幅広い可能性を聴いてみたいという意識のほうが強かったかもと、考え直しているところ。
とはいえ、キリがないのでほどほどにはするつもりですが..。
ちなみに、前作が下記。
"Brooklyn Babylon"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63556337.html)
同様の若手大所帯バンドで最近紹介したのが、以下のような感じ。
Guillermo Klein (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63933504.html )
加藤真亜沙 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63894287.html)
Monika Roscher (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63816131.html)
Christopher Zuar (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63813851.html)
メンツはできるだけ書き出すように改心したので、頑張って記載。
楽器編成的には、そう変則的なものではありません。
Dave Pietro(Fl,As,Ss)、Rob Wilkerson(Fl,Cl,As,Ss)、Sam Sadigursky(Cl,Ts)、John Ellis(Cl,Ts)、Carl Maraghi(Cl,Bs)
Seneca Black(Tp,Flh)、Jonathan Powell(Tp,Flh)、Matt Holman(Tp,Flh)、Nadje Noordhuis(Tp,Flh)、Ingrid Jensen(Tp,Flh)
Mike Fahie(Tb)、Ryan Keberle(Tb)、Jacob Garchik(Tb)、Jennifer Wharton(Tb,Tuba)
Sebastian Noelle(G)、Adam Birnbaum(P,Kb)、Matt Clohesy(B)、Jon Wikan(Ds)
演奏曲は、下記14曲。すべてDarcy Jamesのオリジナルです。作曲家なんで当然ですね。
1.You Are Here
2.The Enemy Within
3.Dark Alliance
4.Trust No One
5.Silent Weapons for Quiet Wars
6.Best Friends Forever
7.The Hidden Hand
8.Casus Belli
9.Crisis Control
10.Apocalypse is a Process
11.Never a Straight Answer
12.Who Do You Trust?
13.You Are Here
14.Best Friends Forever (single)
2~3の楽器がひと組になって、それが複数組いて、それが複雑かつ重合的に重なり合うように音を送り出す。
リズムがあまり強く出ていない上に、いろんな楽器が複雑に重合するアンサンブルは、現代音楽かと思うくらいの不協和な雰囲気を醸し出すが、個人的には実はこれが妙に心地良い。
ボイスが、何箇所かでかなりな露出で入ってくるが、それが何を言ってるかはわからないが、なんだか社会的にドラマチックな展開を想起させるもので、演奏のドラマチックさと相まって不穏な雰囲気を醸し出していることが感じられる。
多くの場面で、カオティックな演奏を見せ、力強いサウンドを聴かせるのは、聴き心地の良いLarge Ensembleに部類されるのを拒絶するような意気込みを見せているのか。
それが是が非かは難しいところであるが、至福のサウンドに満たされる。
多少以上に聴く人を選ぶような、音楽以外も含めた難解さを感じる部分もある。
が、いずれにしても良く作り込まれたサウンドの展開が面白い作品であるとは言えるでしょう。
と、書きつつ、個人的にはボイスで直接的なメッセージを入れてくるのは掟破りだとも思っているのだが。
ちゃんとサウンドだけで勝負しろよなと…。
ベストは、ボイス無しでスネアの凛々しい前半から重合アンサンブルへと続く6曲めにします。
"Real Enemies" Darcy James Argue's Secret Society (https://www.amazon.co.jp/dp/B01LR7A01I/)
その後、挾間美帆さんも注目している作曲家とのことで、当初はLarge Ensembleの秀作をって気分で買っていたが、もしかしたら若手のビッグバンド作の幅広い可能性を聴いてみたいという意識のほうが強かったかもと、考え直しているところ。
とはいえ、キリがないのでほどほどにはするつもりですが..。
ちなみに、前作が下記。
"Brooklyn Babylon"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63556337.html)
同様の若手大所帯バンドで最近紹介したのが、以下のような感じ。
Guillermo Klein (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63933504.html )
加藤真亜沙 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63894287.html)
Monika Roscher (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63816131.html)
Christopher Zuar (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63813851.html)
メンツはできるだけ書き出すように改心したので、頑張って記載。
楽器編成的には、そう変則的なものではありません。
Dave Pietro(Fl,As,Ss)、Rob Wilkerson(Fl,Cl,As,Ss)、Sam Sadigursky(Cl,Ts)、John Ellis(Cl,Ts)、Carl Maraghi(Cl,Bs)
Seneca Black(Tp,Flh)、Jonathan Powell(Tp,Flh)、Matt Holman(Tp,Flh)、Nadje Noordhuis(Tp,Flh)、Ingrid Jensen(Tp,Flh)
Mike Fahie(Tb)、Ryan Keberle(Tb)、Jacob Garchik(Tb)、Jennifer Wharton(Tb,Tuba)
Sebastian Noelle(G)、Adam Birnbaum(P,Kb)、Matt Clohesy(B)、Jon Wikan(Ds)
演奏曲は、下記14曲。すべてDarcy Jamesのオリジナルです。作曲家なんで当然ですね。
1.You Are Here
2.The Enemy Within
3.Dark Alliance
4.Trust No One
5.Silent Weapons for Quiet Wars
6.Best Friends Forever
7.The Hidden Hand
8.Casus Belli
9.Crisis Control
10.Apocalypse is a Process
11.Never a Straight Answer
12.Who Do You Trust?
13.You Are Here
14.Best Friends Forever (single)
2~3の楽器がひと組になって、それが複数組いて、それが複雑かつ重合的に重なり合うように音を送り出す。
リズムがあまり強く出ていない上に、いろんな楽器が複雑に重合するアンサンブルは、現代音楽かと思うくらいの不協和な雰囲気を醸し出すが、個人的には実はこれが妙に心地良い。
ボイスが、何箇所かでかなりな露出で入ってくるが、それが何を言ってるかはわからないが、なんだか社会的にドラマチックな展開を想起させるもので、演奏のドラマチックさと相まって不穏な雰囲気を醸し出していることが感じられる。
多くの場面で、カオティックな演奏を見せ、力強いサウンドを聴かせるのは、聴き心地の良いLarge Ensembleに部類されるのを拒絶するような意気込みを見せているのか。
それが是が非かは難しいところであるが、至福のサウンドに満たされる。
多少以上に聴く人を選ぶような、音楽以外も含めた難解さを感じる部分もある。
が、いずれにしても良く作り込まれたサウンドの展開が面白い作品であるとは言えるでしょう。
と、書きつつ、個人的にはボイスで直接的なメッセージを入れてくるのは掟破りだとも思っているのだが。
ちゃんとサウンドだけで勝負しろよなと…。
ベストは、ボイス無しでスネアの凛々しい前半から重合アンサンブルへと続く6曲めにします。
"Real Enemies" Darcy James Argue's Secret Society (https://www.amazon.co.jp/dp/B01LR7A01I/)
この記事へのコメント