Trace Elements "electric Trip"

イメージ 1

Trace Elementsの3作めのアルバムです。
1作めは買い逃していますが、2作めは購入してまして、それが約1年前に紹介している下記
 "Electric Job (Live In Teramo)" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63479114.html)

本作は、2016/4/14のイタリアはteramoでのジャズフェスでのライブ録音なんですが、上気前作が2015/3/17のteramoでのライブだったから、同じジャズフェスでの演奏を2年連続でリリースしているようです。

メンツはドラムが変わってまして、なんと!! Dennis Chambersが参加しています。最近あまり彼の名前を聞かなくなっている気がしているので、これはうれしい起用です。
Paolo Di Sabatino(ele-P)、Christin Galvez(B)、Dennis Chambers(Ds)

本作も、すべてPaolo Di Sabatinoのオリジナルで、2,3,4,5,6,7,9と前作と同じ曲を演ってます。
01. Driving Blues
02. Evening Dance
03. The Country Lane
04. Coco's Way
05. Time For Fun
06. Chiara Di Luna
07. In The Sky
08. Galvez
09. Scene Four

4ビート8ビート基調のご機嫌なオルガンジャズの様相を呈したサウンドは、前作と同様、黒人のソウルフルなものとは一線を画する欧州色を感じさせるもの。

Paolo Di Sabatinoがローズでテーマを弾くと、そこにChristin Galvezのベースがソロと一部のテーマと前面に出てくるところでは、セオリー通りの高音基調のギターライクな演奏を繰り広げ、バッキングではガッツリとエレベな低音を響かせてくれる。
そして、今作ではドラムが強力なDennis Chambersが入っているわけであるが、音量バランスもドラム若干大きめにして、パワフルで前ノリなドラムをたっぷりと響かせてくれて、サウンド全体を重厚なものにしている。
そして、数曲でいかにもDennis Chambersな怒涛のドラムソロなんかも披露してくれていまして、Dennis Chambersのドラムが好きな輩にはたまらんもんがあります。

このバンドは、楽器編成的にも演奏する曲調的にも、ドラムが強力なビートを叩き出してくれることで、もの凄くドライブ感が出てきていると感じられる。
リリースされている3作とも別のドラマーを起用しているが、本作の強力さが格別な気がするが..。
未聴の初作はPeter Erskineだったので、そのときはどんな音楽を聞かせてくれていたのかも興味深い。

ベストは、怒涛のドラムがたまらん4曲めにします。

Trace Elements "electric Trip"(http://tower.jp/item/4366388/Trace-Elements)

この記事へのコメント