"change of heart" Peo Alfonsi

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この盤は、某リアル店でCDを眺めていて見つけた盤。
Pat Metheny楽曲集というポップ付で面出しされていたら、そりゃ目につくってことですが、通販サイトを眺めていても、全然引っかかりませんでした。
こういうのを見つけるためにもたまにはリアル店でいろいろ眺めることも必要なんでしょう。
でも、際限なく欲しい盤が増えるだけって恐れもあるので、諸刃の剣でもあると思いますが..。

Peo Alfonsiはイタリア人のクラシックの素養を持つギタリストで、近年はAl Di Meolaのデュオプロジェクトの相方としての活動が有名とのこと。
個人的には、たぶん初めて見る名前だと思います。

メンツは、そのギタリスト1人。
Peo Alfonsi(G)

演奏曲は、冒頭記載の通りPat Metheny楽曲集ということで、以下の通り。
アルバム未収録とか、他の人に提供した曲のようなレアな楽曲は入れないまっとうな選曲と言えるでしょう。
Mas Allaだけ、Pedro Aznarとの共作。
1.Farmer's Trust
2.Midwestern Nights Dream
3.James
4.Story From A Stranger
5.It's Just Talk
6.Mas Alla (feat. Ivan Lopez)
7.Unity Village
8.So May It Secretly Begin
9.Antonia
10.Every Day (I Thank You)
11.80/81
12.Change Of Heart
13.The Bat

ギター1本で奏でるのにちょうど良いちょっとゆったりめな曲を、元曲のテンポと違和感のない速度できっちりと演奏して行く。
Pat Methenyのつくる曲に良い曲が多いのは事実にしても、そこから自分の演奏するソロギターで奏でて映える曲をしっかりと選別してくる選曲眼のセンスの良さにも感嘆させられる。

アコギだけで基本的には旋律に忠実に元曲を再現しているので、もちろん大きく曲の雰囲気が変わることはないのだが、Pat Metheny本人がソロで演奏するのとはちょっと違うセンスでニュアンスを加えていくその微妙な表現の違いが新鮮に響いてくる。
部分的にほんのちょっと入れてくる想定外の音が、Peo Alfonsiの独特な音使いなんだと思うが、ほんのりと痒さを感じさせてこれがニクい演出と言う感じで..。

ギターの巧さがさりげなく伝わってくる。派手じゃないんだけどしっかり巧さを感じさせる、これこそが超絶なるテクニックのなせる技と言いたくなるような演奏を聴かせる。
良いもん聴かせてもらいました。

ベストは4曲めで。

"change of heart" Peo Alfonsi (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MQGJJ5U/)

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