本田珠也3 (20170128)

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本田珠也、佐藤浩一、須川崇志という組み合わせでピアノトリオを演っているというのは、知りませんでした。
ライブ告知を見て、これは聴くしかないと、ずいぶん前から楽しみにしていました。
なんで、当日ちょっと体調悪だったが、無理して出向いてきました。

佐藤さんは、2016年ベスト(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63970231.html)に挙げてます。
須川さんは、石若駿関連の数作で音を聴いてます。ライブも観てます。
本田さんは、Zeppelinの曲だけを演る清水さんとのトリオが最近作です。
 佐藤浩一 "Melancholy Of A Journey" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63804663.html)
 須川崇志 Ai Kuwabara "Love Thema" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63152665.html)
 本田珠也 "ZEK3" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63976804.html)

本田珠也(Ds)、佐藤浩一(P)、須川崇志(B)

19:30開演のちょっと前に赴いて2番め。今日の座席配置は、人数多め対応版でした。
その後続々とお客さん来まして、最終的には15人くらいだったんじゃないかと思います。

前半が8時ちょっと過ぎから、ほぼ1時間で5曲、後半が9時半過ぎからアンコール入れて1時間で4+1曲という感じ。
演奏曲は、佐藤のオリジナル、Carla Bleyが3曲ずつ、Ornette Coleman、菊地雅章、Blue in Greenだったと記憶。
「面倒くさいから」と言いつつ、セットの最初に全部の曲紹介をしてから、演奏スタート。


佐藤の、1打鍵1打鍵を丁寧にしっかりと溜めを効かせたピアノ。
ここぞというタイミングにワンテンポ遅らせ、指先に力を込める。
佐藤ワールドと言っても良いような音世界は、ある種独特のものを感じさせる。

高音域を効果的に使いながら低音を響かせる、ちょっと硬質な雰囲気をも感じさせる須川のベース。
本田が、要所要所でがっつり叩いてくるんで、硬質なベースじゃないと合わないと推測。

非常に注意深く2人の出す音に注意を払っていることが見えるような本田のドラムは、
ブラシを多用しブラシの反対側の柄の部分を使ってアクセントに使い、繊細な場面では素手で叩くことも。
が、出てくるサウンドは演奏の流れとは無関係に音を繰り出しているように聴こえるところが妙。
結果として全体が見事にしっくりとくるサウンドに仕上がっているだが、そのバランスの微妙さを感じさせる。

数曲のテーマ部とか、3者がきっちり合わせた演奏をする場面も見られたが、3者がそれぞれに即興を繰り広げるような場面が大半を占める。
ピアノがテーマをゆっくりと弾く中を、ベースとドラムが過激な交歓をを繰り広げる2ndセット2曲め、blue in greenの後半がことのほか素晴らしかった。

アンコールがバラード曲で、これが佐藤浩一の真骨頂と言いたくなるような見事に沁みる演奏で、大満足のライブでありました。


次のライブはまだ決まってないようですがライブを楽しみに待ちたいと思ってますが、5月末にアルバムの録音が予定されているとのことで、それも楽しみです。

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