"1954" Ricardo Grilli

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Ricardo Grilliというブラジル出身のギタリストのリーダー作。
最近のギタリストの新作はひととおりチェックしておきたいと思っているんですが、この盤はそれに加えてメンツの良さもあって、国内盤だけがリリースされていますが早々に買いを決めています。
かくいうメンツは、Joe MartinにAaron Parks、さらにEric Harlandというもの。

Ricardo Grilli(G)、Aaron Parks(P)、Joe Martin(B)、Eric Harland(Ds)

Aaron Parksがサイドに入った近作が、自分が2016年のベストに挙げているAlbert Vilaのアルバムなんで、これは期待度が高まるってもんであります。
 "THE UNQUIET SKY" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63683518.html)

演奏曲は、すべてリーダーのRicardo Grilliのオリジナルで以下の通りの11曲。

1 Arcturus
2 Breathe
3 Pogo56
4 Radiance
5 Rings
6 Far Away Shores
7 Cosmonauts
8 Vertigo
9 Pulse
10 The Wheel
11 Pulse (alt take)

ブラジル出身のギタリストではあるが、ほとんどがブラジル色を感じない8ビート基調のコンテンポラリー系なサウンドで占められる。

とくに、1曲め4曲め9曲めとかの疾走感はかなり格好良い演奏を楽しめ、ビートに乗ったEric Harlandのドラムは特に素晴らしい。
コンテンポラリー系としてはあまり曲のアレンジを凝ったものにはしておらずテーマからソロというまっとうなジャズ的な流れで、あまりドラマチックな展開で驚かすような感じでないところは、ジャズ的にはちょっと評価できるところ。
 PMGとかそういう意味では派手な曲が多いっすから。
メンツが、かなりの実力者揃いなので、あまりアレンジには頼らず、演奏を聴かせるのがこのバンドの本来の面白さを体感するためには、格好と言えそう。

ギターソロとかKurt rosenwinkelの影響下と言った感じはコンテンポラリー系としては予測の範囲内ではあるが、なかなかダイナミックなソロを弾いていて好感触。
前述の通り、Eric Harlandも気持ち良くビートを叩き出していて大いなる聴きどころを作っているのは言うに及ばず。
さらに、Aaron Parksのツボを抑えたバッキングと、センス良く格好良いソロが素晴らしい。

コンテンポラリー系のギターが好きであれば、ほぼ満足できる充実した作品だと思います。
ていうか、個人的にはかなり好きな部類。

ベストは個人的嗜好で、4曲め


"1954" Ricardo Grilli (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MAXHRSO/)

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