Giulia Valle "Live In San Francisco"

イメージ 1

Giulia Valleの新作です。
Giulia Valleは、2007年の2枚目のリーダー作から買い続けてまして、そろそろ全部買いしなくてもとも思ってるんですが、この盤は気になって買ってきていますw
過去紹介のリーダー作は以下の通り。
 "danza imprevista"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48191275.html)
 "Enchanted House"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59504704.html)
 "Berenice"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60331195.html)
 "Live"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61767467.html)
 "Libera"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63603273.html)
一般的には、Jason LindnerのFSNT盤 "1, 2, 3, Etc."(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59539604.html)で、実は聴いている人が多いんじゃないかと思います。

女性ベーシストというと、Esperanza Spaldingが筆頭有名で、最近Pat Methenyと共演している Linda Ohが次点だと思いますが、Giulia Valleも比肩する実力者だと思います。


本作はスペインのレーベルからリリースされたもので、David XirguはFSNTレーベルのハウスドラマーみたいな人。
Giulia Valle(B)、Marco Mezquida(P)、 David Xirgu(Ds)

演奏曲は以下の通り。
1. Reguetown
2. Opening
3. Break a Loop 2.0
4. Llueve
5. Lucy-Lu
6. Capitan Courage
7. Chacarera Bulgara
8. Joya

1曲めの、高速4ビートからのスピリチュアルな即興へという展開は、温泉トリオでやりそうな曲調でらこれは個人的には好きな演奏。
3曲めは、過去盤で好きだった曲。タイトルに2.0と入れているのでリニューアルしているようだが、テーマは同じなので中間部の展開とかで変化を入れているよう。
7曲めが、前のライブ盤の最後の曲で、Chacareraがアルゼンチンの民族音楽らしく、アップテンポで陽気な曲調が気持ち良い。

Marco Mezquidaのピアノは、叩く系の奏法が多くコードを丸ごと弾くことでダイナミックなサウンドを繰り出してくる。
アコピ主体でありながらエレピを入れて使い分けることでアクセントにしているのも良い効果になっていると感じる。

David Xirguは、以前音数多めと記載してますが、ここでは曲によってはかなり音数を減らしているようで
だいぶ雰囲気の幅が広がっている印象。
というのはあくまでも自分の中での印象で、しっかりとした実力者なので、従来から多彩な演奏の幅を持っているはずで、自分が言うのもおこがましい。

Giulia Valleは、本作では全体的にはあまり自己主張をしまくる感じではなく、裏方に徹する箇所ではしっかりとしたバッキングを見せ、前面に出るところではしつかり主張した美旋律を奏でて、メリハリを見せる。

曲調としても、キレの良いビートを持ったものが多く、3者の演奏もキレの良い演奏をするタイプなのでメリハリの効いた演奏をたっぷりと楽しめる。

聴衆も拍手歓声と結構喜んで演奏を聴いているさまがみえるので奏者もノっていたんじゃないかと推測。

ベストは、1曲めにしましょう。

Giulia Valle "Live In San Francisco" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N52SMHY/)

この記事へのコメント