Dag Arnesen "Pentagon Tapes"

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Dag ArnesenはベーシストのTerje Gewelt繋がりで多く聴いてまして、過去に5枚の紹介があります。
 "Norwegian Song"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48498127.html)
 "Time Enough"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a48921445.html)
 "Movin'"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54195733.html)
 "Norwegian Song 2"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55846235.html)
 "Inner Lines"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61285443.html)

なんで、Dag ArnesenとTerje Geweltの両者が入ってない盤は、あまり食指が動かない状況にありまして
 "Norwegian Song 3"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00502ATY0/)
がリリースされているのは知っているんですが、Terje Geweltが入ってないんで買ってません。
が、本作は、Terje Gewelt入りではないにもかかわらず、なんだかちょっと気になって買い込んできた
ものです。
ということで、約5年ぶりのDag Arnesen盤の購入です。ちなみに、Terje Gewelt盤はこのあと2作買ってます。
 "Spindrift"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62662976.html)
 "Steppingstone"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63501733.html)

Dag Arnesen(P)、Ole Marius Sandberg(B)、Ivar Thormodsater(Ds)

演奏曲は、Dag Arnesenのオリジナル6曲に、Cole Porter, Dave Brubeck等を混ぜた11曲。
異色としてはLove Me Tenderを演ってることでしょうか。JAZZバージョンなんて聴くの初めてかも
01. Morris
02. Grynte
03. Bonden i bryllupsgarden
04. Summer Morning Mist
05. Yellow Feather
06. What Is This Thing Called Love
07. In Your Own Sweet Way
08. Svendsen ordner alt
09. Love Me Tender
10. I Remember This
11. Lille Maltrost

1曲めが6/8拍子、2曲めが4ビートと、リズム的にも難易度は低め。
Dag Arnesenのピアノは、基本的にはしっかりした打音を鳴らすタイプと言えそうだが、旋律は流暢であまり早いフレーズを多用することもなくしっかりと美旋律を聴かせるスタイル。
要所で、ふと力を抜いた音をいれることが、アクセントになるような感じ。
強音をアクセントにしない、こう言うメリハリのつけ方も有りだと思わせる。
基本的には粒立ちの良い音でのよく歌うフレーズが、持ち味であり、最高に心地良いとあらためて感じる。

Ivar Thormodsaterのドラムは、ほとんどブラシを使わず、シンバルレガートを多用するスタイルで、強打音で煽るようなことはないのに、しっかりと演奏に勢いをつけていく。
Ole Marius Sandbergのベースが、ほぼ伴奏に終始するようなことはなく、良く歌うフレーズを奏でて演奏に彩りを添えていく。

Love Me Tenderは、思い入れたっぷりなプレスリーの歌い方を模倣せず、淡々と旋律を追っていくような感じで、逆に曲の良さが映えている印象。

全体の曲調とかテイストが曲毎に大きく変化することはなく、さりとて似たような曲が凡庸に鳴り続けるようなこともなく、良メロディのしっかりしたサウンドを程よい温度感で聴かせる好作品に仕上がっていると思います。

ベストは、3曲めにしましょう。


Dag Arnesen "Pentagon Tapes" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N0VQQ3N/)

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