"Central Line" Art Hirahara

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Art Hiraharaのアルバムを買うのは2枚めで、1枚めは下記にて紹介。
 "Libations & Meditations" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63043011.html)

その1枚めもLinda Ohが参加しているのを見つけて買い込んだものでしたが、本作では、Linda Ohに加え、Rudy Roystonに、さらにDonny McCaslinが参加してるってんで、買わないわけにはいきません。
かくいうメンツは以下の通り。
Art Hirahara(P)、Donny McCaslin(Ts)、Linda Oh(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は、Art Hiraharaのオリジナルが11曲に、Chico Buarqueの11曲めに、"黒田節"、"夕焼け小焼け"で、全部で14曲。
上記前作でも"からたちの花"を演っていたので、日本の古い曲を入れるのがこだわりになっているんでしょう。
01. Central Line
02. Kuroda Bushi
03. Astray
04. Drawing With Light
05. Introspect
06. Little Giant
07. The Giant Catfish
08. Sensitive Animal
09. Tracing The Line
10. Entanglement
11. As Minhas Meninas
12. Redwood Thaw
13. Kin-Ka: Gold Coin
14. Yuyake Koyake

2曲め、14曲めが、ピアノソロで日本の古い曲。
楽器構成は、4人のメンツが記載されているが、基本的にはピアノトリオが多め。
それに、ソロ、カルテットを織り交ぜた編成にして変化をつけているようなつくり。

曲調は、全体的にArt Hiraharaのメロディアスで流麗なフレーズを中心に表情豊かに奏でられるピアノを中心に静謐感というか優しい雰囲気が漂うと言うか、落ち着いた曲調の楽曲が多めで北欧系と似た感触を持っているような感じ。

そんな曲調なんで、あまりRudy Roystonの煽り立てるようなドラミングは楽しめないが、こんな曲調でも切れ味のある演奏を繰り広げていて聴き応えは感じられる。

Donny McCaslinは、出番は少ないし、あまり乗り気にならなそうな曲調な気がするのは、Enrico Pieranunzi盤 “New Spring" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63938098.html)を聴いているからだが、その割には気持良くのびのびとしたソロを聴かせているのは、若手を中心としたバンドだからか。
そんなんなんで、Donny McCaslin入りのトラックに良い演奏が多いイメージだが、ピアノトリオの耽美な表現も捨てがたい魅力を持っているとは思う。
ただ、インパクトとしては弱いのも事実だが..。

ベストは、Donny McCaslin入りの13曲めにしましょう。


"Central Line" Art Hirahara (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRT1IZ7/)

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