"Cloud9" SANOVA

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通販サイトを眺めていてちょっと気になって、試聴できたんでちょっと試聴して買いを決めた盤。
ここのところロック(早弾き多用)なピアノトリオを演る女性ピアニストが流行ってきている印象で、そんななかの1枚です。
"上原ひろみ"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45054342.html)が始祖になると思いますが、
"桑原あい"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61449684.html)が出て、
shabelの"髙橋麻佑"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63768113.html)、
とか徐々に広がりを見せていると感じています。

もともと女性ピアニスト人気ってのはあって、有名どころでは、木住野佳子、国府弘子、山中千尋、最近では、高木里代子あたり。
自分が聴いている人で、西山瞳、松本茜、中島さち子、栗田妙子、片倉真由子..
自分が聴いてない人でも、野本晴美、川上さとみ、安井さち子、宮野寛子、福井亜実、兵頭佐和子...
と、あまたいるようですがあまり食指を広げない程度にいくつか聴いているくらいにしています。
キリがないのでw

ということで、このバンドも女性ピアニストを擁したピアノトリオ編成です。

堀江沙知(P)、今村慎太郎(Ds)、山根幸洋(B)
今村さんは、上掲桑原あいトリオにもいました(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61934350.html)
山根さんは、過去に聴いてないようです。
01. Graceful Day
02. regards
03. Cloud9
04. up to you
05. tsuki no hikari
06. Lady Luck
07. sincerely
08. no cord of the nord
09. river breeze
10. 手紙

上原から連綿と続く早弾き系女性ピアニストのDNAを受け継いでいるといえるピアノトリオ、曲のテンポも早めなところに音数も多めで、ある種の派手さを持った演奏。

どこまで譜面に書かれているかは不明だが全体に破綻のない演奏を聴かせていながら、テンションも維持している。
が、あまりメカニカルな響きにならないのは、ピアノの旨さ、巧さゆえかタッチも強すぎず、弱すぎず、それでいて粒立ちは良いもので、この曲調には良くあっている印象。

ベースが、概ねしっかり低音で勝負するスタイルで、ゴリゴリと響かせる早いフレーズでバックアップしていく。
ソロと言えるよう長めのソロはあまり多くないが、そこは高音貴重の即興、スラッピングと要所は派手に。

実際のところは、ドラムが結構な前ノリな感じで、それにつられて全体の勢いが出ているような気がしていて(錯覚)、その勢いで聴かせているよう。

最後の曲が、ピアノソロどのしっとりした曲。この表現力からもピアノの上手さが感じられる。

ベストは5曲めにします。


"Cloud9" SANOVA (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N2LK0RL/)

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