"Chris Thile & Brad Mehldau" Chris Thile & Brad Mehldau

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Brad Mehldauの新作は、Punch BrothersのChris Thileとのデュオ作。
前作はJoshua Redmanとの、これまたデュオ作だったんで、もしかしてしばらくはデュオづいてくるのか!?とか思ってみたり。
 "NEARNESS" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63891934.html)
Brad Mehldauのデュオ作と言うと、Mark Guilianaとの快(怪)作が思い浮かぶのは..
 "Mehliana" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62470849.html)

Chris Thileは、Punch Brothersというバンドの主要人物で、Progressive Bluegrassというジャンルになるようですが、これまで未聴。
が、某電子雑誌に掲載されていたインタビュー記事は読んでいまして、1本のマイクをメンバーが囲むようにしてライブを演っているというのが印象に残ってます。

メンツは、そういうわけで以下の通り。
Chris Thile(Vo,Mandolin)、Brad Mehldau(P)

演奏曲は、Chris ThileとBrad Mehldauのオリジナルが各2曲、2人の共作が1曲と、Elliott Smith、Joni Mitchell、Bob Dylan等のカバーで、全部で11曲。
Disk1
01. The Old Shade Tree
02. Tallahassee Junction
03. Scarlet Town
04. I Cover The Waterfront
05. Independence Day
06. Noise Machine

Disk2
01. The Watcher
02. Daughter Of Eve
03. Marcie
04. Don't Think Twice It's Alright
05. Tabhair Dom Do Lamh

Chris Thile のざくざくしたマンドリンの響きが、印象深い8ビート基調の曲が多めの曲構成。
ジャンルとしては、カントリー、ブルーグラスに近いという感じの曲調ではあるが、あまりベタにそっち系のサウンドという印象でもない。ジャズ臭はほとんど感じられない。ただし、歌も数曲で入ってくるが全てではない。

Chris Thile というか、Punch Brothersが、プログレッシヴ・ブルーグラスというジャンルになるのは前述の通りで、自分のブルーグラスのイメージよりもいい意味でのロックっぽい荒さとか勢いとかを感じさせるのが、このジャンルの特徴と聴きました。
Brad Mehldauのピアノが普段より粒立ちの良い音色と感じられるのは、マンドリンの音色に合わせたタッチという解釈で合っていると思います。Brad Mehldau節のような独特なフレーズは希薄かなぁ..。だからこそ、ちょろっと出てくるとニヤりとしてみたりw

前述の通り、Chris Thile の入ったインタビュー記事は読んだことがあるが、Punch Brothersの音楽は聴いたことなかったんで、yuotubeで確認したところ、ギター、ベースが入るんで、ピアノのサウンドよりザクザクした印象で、今作で、ピアノとのデュオとすることで、新しいサウンドイメージを創出しているんじゃないかと推測。

極上の音楽であることはまちがいないので、ベタなジャズファンでもこのサウンドは堪能すべきだと思うが、Punch Brothersのファンのほうがこの音楽の面白さは感じられるんだろうなとなんとなく感じている。

ベストはDisk1の2曲めにしましょう。

"Chris Thile & Brad Mehldau" Chris Thile & Brad Mehldau (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N3MNIGN/)

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