Julian Lage & Chris Eldridge "Mount Royal"

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Julian LageとChris Eldridgeのデュオ作は、2014年リリースの
 "Avalon" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62997135.html)
につづく2作め。
Julian Lageは、この頃 Fred Hersh、Nels Clineとデュオ作を立て続けに出していたんですが、
2作めを作るってのは、よっぽど相性が良かったんでしょう。
Chris Eldridgeは、Punch BrothersというProgressive Bluegrass のバンドの一員なんですが、この盤と前後してChris ThileというPunch Brothersの別のメンバーが Brad Mehldauとデュオ作を出していて、ここのところPunch Brothersの人気が急速に上がっていることがうかがい知れます。
 "Chris Thile & Brad Mehldau" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64073417.html)


Julian Lage(G)、Chris Eldridge(G,Vo)

演奏曲は12曲で、Julian Lageのオリジナルが3曲、Chris Eldridgeのオリジナルが2曲、共作が3曲、traditional1曲、他3曲という内訳。

01. Bone Collector
02. Rygar
03. Everything Must Go
04. Things In Life
05. Old Grimes
06. Henry
07. Sleeping By Myself
08. Broadcast
09. Goldacre
10. Lion's Share
11. Living In The Mississippi Valley
12. Greener Grass

歌入りとインスト曲の比率が、前作と逆転したイメージで歌入りの曲が少なめ。
曲調としても、歌入りこそブルーグラス臭が強めだが、全般的にはアメリカントラディショナルミュージックと言えそうな、少し広範囲なジャンル感と言えそう。

アルバムを聴いていると、何よりも2人のギターの巧さに魅せられまして、緩急、硬軟を織り交ぜた表現豊かな演奏は、一聴に値するとひしひしと感じいる次第でありますが、ジャズにこだわって聴く演奏ではないことも合わせてお伝えしておきます。

前作の記事ではChris Eldridgeのギターについての言及はしてませんが、この絶妙なコラボレートを聴いていると、どっちがJulian LageでどっちがChris Eldridgeかなんて分析せずに両者の醸し出す演奏に身を委ねるべきであることを身に染みて感じます。

双方の演奏の巧さと絶妙なタイミングと阿吽の呼吸と、この2人ならではであろう演奏の素晴らしさに魅了されます。
前作よりも良い意味で力が抜けた演奏であることも、個人的に感じている良さに繋がっているかもしれません。

ベストは2曲め、個人的にこの曲かなり気に入ってます。

Julian Lage & Chris Eldridge "Mount Royal" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MT1J6OF/)

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