"ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-" 矢野顕子, 上原ひろみ

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矢野顕子と上原ひろみは、約6年前にも共演したアルバムをリリースしていまして、2011年にリリースされた下記ですが、6年経って2作めが出てきました(驚)
 "Get Together ~live In Tokyo~" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61039225.html)

この作品は、矢野さんの40周年記念ということで、2016年9月15日に渋谷のオーチャードホールで行われたライブの実況。
というか、アルバム用の公開収録と言った方が正解のよう。
ネット探ると7曲めまで通しで演って、8曲めがアンコール扱い。その後、2テイクめとして、”東京は夜の7時””Dreamer””飛ばしていくよ””ラーメンたべたい”を演奏したようです。
元々70分の予定が倍近い時間(2.5時間?)の充実したコンサートだったという実況がネットで見られました。

メンツはいわずもがな。ピアノは上原がYAMAHA、矢野がSteinway&Sonsと、しっかり使い分け。
矢野顕子(P,Vo)、上原ひろみ(P)

演奏曲は、1,4,8が矢野、6が上原、5が共作で、2曲めが手遊びの”おちゃらか”とWayne Shorterの”Footprints”、3曲めがBill Withersの”Ain’t No Sunshine”と美空の”真っ赤な太陽”、7曲めが、笠置シヅ子の”東京ブギウギ”とFrank Sinatraで有名な”New York, New York”と2個1された曲。
1. 東京は夜の7時
2. おちゃらかプリンツ
3. 真赤なサンシャイン
4. 飛ばしていくよ
5. ドリーマー
6. こいのうた
7. ホームタウン・ブギウギ
8. ラーメンたべたい

矢野が唄うと、たいがいの歌は矢野サウンドに変化してしまうもんだと思いますが、ここでもしっかりといずれの曲も矢野サウンド化していると言えるでしょう。
これは、矢野の個性の強さなのでしかたない。

この2人のピアノが、しっとり目の曲でも音数たっぷりと、アグレッシブな曲ではとことんまで、まぁ好き勝手に弾きまくっているわけではないが、自由闊達に弾きまくっているのに見事なアンサンブルを聴かせる。
演奏が乗ってきてアグレッシブになってくると、歌唱も勢いが増してきて、勢いにのってガンガン飛ばしていくように、歌い、弾き倒していく。
高速フレーズも、二人の連弾で弾ききって凄いことになっていく。

まさに、緩急自在、縦横無尽、八面六腑というような両者のピアノに圧倒される。


ベストを挙げる必要もないんですが、あえて挙げると8曲めってことになるんでしょう。
しかし、体調が悪いときにはもの凄くヘヴィな音楽でありました。濃すぎる。

"ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-" 矢野顕子, 上原ひろみ (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1MVE13/)

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