Megapteras "Full Throttle"

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黒田、宮川、中林の3氏は過去にリーダー作を聴いていて、名前も記憶に残っている面々。
これにCamila Mezaがゲストとなるとこれは聴いてみたいってことになりまして、購入を決めています。
Megapterasと言うバンドは、当初宮川を除く4人で2011年に活動を開始して、その後宮川が加入して現在に至るっようです。
当初の4人が関西人で、宮川が名古屋人なんで、あっち方面主体での活動が主体なのかもしれません。
バンドの経歴はインタビュー(http://arban-mag.com/interview_detail/69)を参照。

この中では、中林が先陣、黒田が出世頭、宮川が気鋭、という位置づけかと。
最近の邦人では、黒田、宮川の両名は聴いておきたい人にはなると思いますので、こんなバンドを組んでいたことにちょっと驚きを感じつつ、ここにCamila Mezaをゲストに入れてるのも驚きですw
聴いてるメンバーの作品を1作ずつ
 黒田:"Zigzagger" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63889659.html)
 宮川:"The Way" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63415010.html)
 中林:"Graffiti" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55302703.html)
 Camila Meza:"Traces" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63713763.html)

メンツは上述の通り2管クインテットが基本で、大物ゲストが1曲で入る構成。
西口は井上銘のアルバムの客演で聴いてることになってます。
黒田卓也(Tp)、西口明宏(Sax)、宮川純(P)、中林薫平(B)、柴田亮(Ds)、Camila Meza(Vo,G:5)

演奏曲は、黒田3曲、西口2曲、中林2曲、宮川2曲、柴田1曲で各人のオリジナルだけで構成
1.フル・スロットル
2.BOJO
3.クルー・ネック・クルー
4.フラットランド
5.ラヴ・アンド・ガッツ feat. Camila Meza
6.ヒー・センズ・イット
7.アンティル・ユー・ノウ
8.サインズ
9.コア
10.スネイルズ・ペース

全体の印象としては、黒田卓也のリーダーアルバムと似たテイストの軽快なリズムのダンサブルでグルーヴィなスタイルを基調としたものという解釈でと良いと思います。

中林、柴田のリズムが、太い音色でビートを刻むことでグルーヴ感を出していてまずそれが格好良い。
黒田と西口の2管の各自のソロと両者のアンサンブルが見事で、これも聴いてて楽しい。
宮川のセンスの良いピアノが、これまた良い味を出していて、彼の演奏が入ることで全体がまとまってきているように感じられる。
宮川が後から加入しているとのインタビュー記事だが、そういう意味では加入したことでバンドとしてのまとまりはかなり上がったんじゃないかと推測
さらにシンセできめ細かく丁寧に入れ込んでくる電子音がこれまた効果的で、格好良い。

5曲めでCamila Mezaがゲストで入るが、ボーカルの良さと共に、ギターが相変わらずのキレの良さで入ってくるのがまた素晴らしい。良い演奏を聴かせてくれます。

ストリングスを、ストレートに入れてきて端正な響きを聴かせる8曲め。
パーカッションが入りの、テーマとリズムがズレてる感じの曲で最後。
と、後半は変化を持たせてくるが、全体的に心地良いグルーブ感に終始した演奏が続く。
そもそもが踊らせようという前提のバンドなんで、そういう意味でも心地よく身を委ねられる演奏を楽しむことができる。

ベストは4曲めでしょう。

Megapteras "Full Throttle" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N0LMZ9N/)

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