"Time Being" Tim Armacost

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最近多いんですが、この盤もメンツ買いです。ちょっと前の黄金のピアノトリオを擁したカルテット作という様相で、これは聴かないと。と思った次第。
もうちょっと説明すると、最近の活動が少ない Jeff "Tain" Watts がドラムで全面参加していること。
ワンホーンカルテットで良い仕事をするという認識を持っているDavid Kikoskiが、そのワンホーンカルテットで参加していること。
Kenny Kirklandの数少ないトリオ作(一時、中古棚に多く並んでたw)下記をリリースしていたベーシストで名前を覚えていた人
 "One for Namesake" (https://www.amazon.co.jp/dp/B000008N2T/)
という布陣で、10年くらい前のアルバムかと錯覚すると言ったら、毒舌ですね(詫)

ということで、メンツは以下の通り。
Tim Armacost(Ts)、Robert Hurst(B)、Jeff "Tain" Watts(Ds)、David Kikoski(P)

演奏曲は、1曲 John Coltraneで、残りはTim Armacostのオリジナル。
01. Alawain
02. Time Being
03. Sculpture #1, Phase Shift
04. The Next 20
05. Teo
06. Sculpture #2, Tempus Funkit
07. One and Four
08. Lonely Woman
09. 53rd St. Theme
10. Sculpture #3, All the Things You Could Become in the Large Hadron Collider

冒頭のベースソロから入るイントロが渋く格好良くて、そこですでに演奏に引き込まれている。
編成は4人となっているが、David Kikoskiはあまり出てこず、大半はサックストリオでの演奏で、多くが4ビートかそれに準ずるようなリズム。

このサックストリオで4ビート多めの曲調が演奏の重厚感に寄与していて、Tim Armacostの直球勝負的にストレートアヘッドで骨太な演奏には、見事にマッチしている印象。

フリークトーンとか音色での小細工とか、フリースタイルになだれ込むようなフレーズでの小細工とか、テクニックには依存しない演奏は清々しいというに相応しい演奏。

Jeff "Tain" Wattsのドラムが、あまりガンガンと暴れるようなことなく、それでいてしっかりと演奏に喝を入れ締めてくるところは、やっぱり上手いなぁと唸らせる。

David Kikoskiのピアノもホーン入りのカルテットでの演奏で映えるピアノという認識なんですが、ここではクレジット上最初から出てくると思いきや、3曲めまでお預け。
しかもその3曲めが2分くらい経過したところで一撃とワンフレーズ程度の登場だけと、もの凄く飢餓感を味あわせるもの。
次の曲で多少なりとも飢餓感は解消できますがw
が、その後も出し惜しみ感はかなり多く、たっぷりと飢餓感を醸成させるような作りになってますw
この出し惜しみ感が、David Kikoskiの魅力を増長させているんじゃないかと思うくらい。

ペストは、David Kikoskiが良い味出してる7曲めにしましょう。

"Time Being" Tim Armacost (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N35XSV3/)

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