"Charlie" Gonzalo Rubalcaba

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タイトルの通りCharlie Hadenへのトリビュートアルバムということです。
直前のGonzalo Rubalcabaのリーダー作が、昨年のCharlie Hadenとのデュオ作で、
 “Tokyo Adagio”(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63296927.html)

以前にも、この2人の共演作はいくつかあったので、それだけ双方とも思い入れのある人材だったといえそう。
 "Nocturne" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00005A0RI/)
 "Land of The Sun" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0002T200W/)

本作は昨年リリースのアルバムなんですが最近宣伝がいくつか入って、ジャケが良いのもあって買いを決めたもの。

某ユニオンでは、http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64105199.html をおまけにつけてくれるってんで、これ幸いにとそそくさと買いに走ってきました
もっともメンツもなかなかいいところを揃えていまして、メンツだけでも買いを決められますが..。
そのメンツは、
Gonzalo Rubalcaba(P)、Matt Brewer(B)、Marcus Gilmore(Ds)、Will Vinson(Sax)、Adam Rogers(G)

演奏曲は、Charlie Haden6曲、Pat Metheny、Bill Evans、Gonzalo Rubalcaba各1曲という内訳
01. First Song
02. Sandino
03. La Pasionaria
04. Hermitage
05. Bay City
06. Blue In Green
07. Nightfall
08. Transparence
09. Silence

1曲め。
テーマをピアノが奏でるとちょっと音が軽めに響いてしまい、続いて出てくるMatt BrewerのベースもCharlie Hadenの独特の重苦しさみたいなものが足りないかなぁと感じてしまうのは、それだけCharlie Hadenの演奏するFirst Songの凄さに毒されているから。
あっちが普通という贅沢な耳になってしまっているということでしょう。
続くソロはオリジナリティが出て、良い感じの演奏ではあるんですが…。

後の曲は、アルバムの趣旨が趣旨なんでアグレッシブな曲はそもそも入っておらず。
さらに、Charlie Hadenの訥々としたサウンドにリスペクトした演奏という趣旨だと言う認識は前述の通り。
だが、良くも悪くもCharlie Hadenの演奏のような重さ暗さは出てきてはいなくて、もうちょっと現代的なノリとハリと演奏者たちの個性が出ているよう。

Gonzalo Rubalcabaはバッキングだけとは言わないが、あまり前面に出て派手な立ち回りをするような感じではなく、演奏全体を見据えてベターな演奏を入れているといった印象。

そのぶんフロントの2人が良い仕事をしていて、Will Vinsonの美音で朗々と吹き切るサックスも素晴らしいんですが、全曲登場ではないがAdam Rogersの滋味深い演奏が個人的にはとても心地良い。

ベストは、4曲めにします。

"Charlie" Gonzalo Rubalcaba (http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007321735)

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