"Trickster" Miles Okazaki

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Miles Okazakiのアルバムは、過去に新譜会で聴かせてもらったことがあり、名前を憶えてるくらいにはインパクトは感じていた人材ではあるが、その時の演奏が当時の耳には尖がりすぎてて買うまでには至らなかったよう。
自blogを漁ると、Jonathan Finlaysonという人のアルバムに入ってて聴いています。
 "STILL MOVING"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64046106.html)
この時は地に足が着いた演奏と好印象を持っています。

本作が彼の4枚めのリーダーアルバムですが、1枚めが2006年なんで、かなりのスローペースでのアルバムリリースということになります。
個人的には過去の記憶もあるんで、ちょっと試聴してなかなか面白そうと確認してから買いを決めています。
メンツは、Miles Okazakiに、Craig Tabornがピアノで入るところがなんともそそられます。
Miles Okazaki(G)、Craig Taborn(P)、Anthony Tidd(B)、Sean Rickman(Ds)

演奏曲は、すべてMiles Okazakiのオリジナルです。
1. Kudzu
2. Mischief
3. Box In A Box
4. Eating Earth
5. Black Bolt
6. The West
7. The Calendar
8. Caduceus
9. Borderland

ファニーなリズムにちょっとぶっ飛んだギターフレーズが乗っかる変態的な曲と、反復するリズムが旋律かのように聴かせるファンクな曲というOrnette Colemanのサウンドを彷彿とさせるようなサウンドに満たされたアルバム。

Sean Rickmanの叩き出す明快なリズムがしっかりとしたビートを刻み、Anthony Tiddのベースと共に強靭なサウンド基盤を作るなか、Miles Okazakiのフリーモーダル系でありながらなフラメンコ、クラシックな気配も感じさせる特異な雰囲気のあるギターフレーズを奏でる。
フレーズ的に、当初の先入観である尖った印象ってのはあまり感じず、リズムと共にOrnette Colemanを彷彿とさせる程度の変態感が心地よい。

さらにこのギターにつかず離れずでありながら存在感たっぷりな合いの手を入れてくるCraig Tabornのピアノのうまさに唸る。
このCraig TabornのピアノがMiles Okazakiのギターよりドラマチックな演出が見事で、印象に残るフレーズが多いか。
個人的にはかなりツボにはまった演奏で萌える。

Miles Okazakiのリーダー作だが、Craig Tabornの演奏に面白さを感じてしまうのは。。まぁしょうがないんでしょう。
ベストは3曲めにします。

"Trickster" Miles Okazaki (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MR9P94T/)

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