"Landed In Brooklyn" Julian & Roman Wasserfuhr
最近とみに多い「リーダーは知らない人をメンツ買いしている」、これもその一環での購入。
Julian & Roman Wasserfuhrはドイツ人の兄弟で、同じACTレーベルから過去に4枚のリーダー作をリリースしている。
肝心のメンツ買いの対象は、残りの3人でDonny McCaslin、Tim Lefebvre、Nate Woodという布陣で、Donny McCaslinとTim LefebvreはDavid Bowie盤(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63600921.html)、Tim LefebvreとNate WoodはWayne Krantz盤(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62913031.html)で聴いている組み合わせ。
ということでメンツは以下の通り。
Julian Wasserfuhr(Tp, Flh)、Roman Wasserfuhr(P,Marimba)、Donny McCaslin(Ts)、Tim Lefebvre(B)、Nate Wood(Ds)
演奏曲は、4曲め(Tokio Hotel)、8曲め(Sting)を除いて、残りはJulian & Roman Wasserfuhr名義のクレジットになってます。
1. Bernie’s Tune
2. Tutto
3. Tinderly
4. Durch den Monsun
5. Carlo
6. S.N.C.F.
7. Ella
8. Seven Days
9. First Rays Of Dawn
単調でしっかりとしたリズムをピアノ,ベース,ドラムの3者で奏でるなか、メロディアスなテーマをトランペットがたぶん譜面通りに奏で、その周囲をサックスが即興で埋めるような布陣の役割分担から、リズムが変わったところで、ピアノソロ、トランペットソロと続く1曲め、4曲め。。。
と、これがこのバンドの基本作法と言う感じ。これが実に効果的で格好良い。
全体に、ビートがしっかりしているうえに曲自体が全然難解でなくメロディアスで歌詞がそのまま乗っかるんじゃないかってくらいポップな曲調が並ぶ。
なので聴いていて非常に心地良いが、演奏自体は聴き応えのあるもので侮れない。
目当てのDonny McCaslin、Tim Lefebvre、Nate Woodが良い演奏をしていて満足度が高い。
とくにTim Lefebvre、Nate Woodのリズムの強靭さがポップな曲に骨格を与えていて、ここがしっかりしていることで演奏の強度が増していると感じられる。名手の名手たる所以。
Donny McCaslinが重鎮ゲスト的に要所を任されており、その期待に応えるだけのパフォーマンスを繰り広げていて、とくにモーダルな4ビートな3曲めでのTim Lefebvreのアコベウォーキングを従えたソロの格好良さとか、複数曲で長いソロをとり、満足度が高い。
主役の2人もその3人の演奏に負けておらず、Julian Wasserfuhrはフリューゲルホーンを多用していると思うが、その柔らかい音色が曲調によくマッチし、ソロも前述の3曲めとか4曲めでもDonny McCaslinに続いて出てくるが全然負けていない。
ピアノのRoman Wasserfuhrは、リズムの一翼を担う反復フレーズからコンテンポラリに映えるソロフレーズまでとセンスの良い演奏を聴かせ、さらに4曲め、9曲めではMarimbaを効果的に使い、8曲めではギターまがいのフレーズをSeaboardという楽器でこなす。こういう音使いのセンスも素晴らしい。
ベストは、2曲めにしましょう。
"Landed In Brooklyn" Julian & Roman Wasserfuhr (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N9929EZ/)
Julian & Roman Wasserfuhrはドイツ人の兄弟で、同じACTレーベルから過去に4枚のリーダー作をリリースしている。
肝心のメンツ買いの対象は、残りの3人でDonny McCaslin、Tim Lefebvre、Nate Woodという布陣で、Donny McCaslinとTim LefebvreはDavid Bowie盤(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63600921.html)、Tim LefebvreとNate WoodはWayne Krantz盤(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62913031.html)で聴いている組み合わせ。
ということでメンツは以下の通り。
Julian Wasserfuhr(Tp, Flh)、Roman Wasserfuhr(P,Marimba)、Donny McCaslin(Ts)、Tim Lefebvre(B)、Nate Wood(Ds)
演奏曲は、4曲め(Tokio Hotel)、8曲め(Sting)を除いて、残りはJulian & Roman Wasserfuhr名義のクレジットになってます。
1. Bernie’s Tune
2. Tutto
3. Tinderly
4. Durch den Monsun
5. Carlo
6. S.N.C.F.
7. Ella
8. Seven Days
9. First Rays Of Dawn
単調でしっかりとしたリズムをピアノ,ベース,ドラムの3者で奏でるなか、メロディアスなテーマをトランペットがたぶん譜面通りに奏で、その周囲をサックスが即興で埋めるような布陣の役割分担から、リズムが変わったところで、ピアノソロ、トランペットソロと続く1曲め、4曲め。。。
と、これがこのバンドの基本作法と言う感じ。これが実に効果的で格好良い。
全体に、ビートがしっかりしているうえに曲自体が全然難解でなくメロディアスで歌詞がそのまま乗っかるんじゃないかってくらいポップな曲調が並ぶ。
なので聴いていて非常に心地良いが、演奏自体は聴き応えのあるもので侮れない。
目当てのDonny McCaslin、Tim Lefebvre、Nate Woodが良い演奏をしていて満足度が高い。
とくにTim Lefebvre、Nate Woodのリズムの強靭さがポップな曲に骨格を与えていて、ここがしっかりしていることで演奏の強度が増していると感じられる。名手の名手たる所以。
Donny McCaslinが重鎮ゲスト的に要所を任されており、その期待に応えるだけのパフォーマンスを繰り広げていて、とくにモーダルな4ビートな3曲めでのTim Lefebvreのアコベウォーキングを従えたソロの格好良さとか、複数曲で長いソロをとり、満足度が高い。
主役の2人もその3人の演奏に負けておらず、Julian Wasserfuhrはフリューゲルホーンを多用していると思うが、その柔らかい音色が曲調によくマッチし、ソロも前述の3曲めとか4曲めでもDonny McCaslinに続いて出てくるが全然負けていない。
ピアノのRoman Wasserfuhrは、リズムの一翼を担う反復フレーズからコンテンポラリに映えるソロフレーズまでとセンスの良い演奏を聴かせ、さらに4曲め、9曲めではMarimbaを効果的に使い、8曲めではギターまがいのフレーズをSeaboardという楽器でこなす。こういう音使いのセンスも素晴らしい。
ベストは、2曲めにしましょう。
"Landed In Brooklyn" Julian & Roman Wasserfuhr (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N9929EZ/)
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