"Stay There" Jorge Rossy

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Brad Mehldauの"The Art of Trio"でのドラマーだったJorge Rossyは、その座をJeff Ballardに譲った(?)あと、スペインに戻ってベース以外の楽器での活動をしているようで、過去にピアノを弾いた作品ってのがあったんですが、
 "Wicca" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0012YAGG6/)
本作ではVibraphoneを弾いてます。Vibraphoneを弾いたーダー作は実は過去にもあったようですが、
 "Gershwin" (https://www.amazon.co.jp/dp/B018I8H5OY/)
いずれも、これまでは買ってはいません。
本作はメンツが良かったこともありますが、安価で販売されてたのが購入の決め手になってますw

その豪華なメンツは以下の通り。
Jorge Rossy(Vib,Marimba)、Mark Turner(Ts)、Peter Bernstein(G)、Doug Weiss(B)、Al Foster(Ds)

Jorge Rossyのオリジナルが7曲、Al Fosterが1曲、Guillermo Klein1曲で、もう1曲が
Mercedes Rossyのクレジットだが、1995に亡くなっているJorge Rossyの姉?でピアニストだった人。
01. Who Knows About Tomorrow
02. Portrait
03. Artesano
04. Blessed
05. Mark's Mode
06. The Newcomer
07. W Waltz
08. Pauletta
09. MMMYeah
10. Stay There

6/8のVibraphonとPianoのユニゾンで始まる穏やかな曲調の1曲め
Peter Bernstein、Mark Turner、Jorge Rossyと短めのソロが続くのは1曲めのメンバー紹介的な意味合いも含めていそう。

全般にスローな曲が多めの構成で1曲1曲をじっくりと料理していくような感じ。

Al Fosterは、曲調が曲調なんでパワフルな演奏はしておらず、また派手な立ち回りってのもないが、なんとも言えない重厚感を感じさせるドラムで、いぶし銀的な雰囲気を醸し出す。
Doug Weissは逆にあまり重たくなり過ぎないようなベーススタイルで全体を緩くまとめているように奏でる。

フロントは3者となるが、そのなかではなんと言ってもMark Turnerが良い演奏をしていてソロ、テーマと登場頻度も多く、伸びやかでありながら滋味のある演奏をあまり重さを感じないよう丁寧に奏でていて、これがこの盤の聴きどころでしょう。

Peter Bernsteinが前面に出てくる頻度はあまり多くはないってことになるが、それでも印象的なソロをしっかりと聴かせている。
後述する通りバッキングもあまり目立ってはいないが、それでも控えめにいい仕事はしている。

Jorge RossyのVibraphonは、個人的感覚としては必要以上にミュートをかけてあまり音が響かないようにしているので、Vibraphon固有の美麗音が楽しめる頻度が少ないんではないかと、ちと訝るのですが..
演奏自体も、Mark Turner、Peter Bernsteinの演奏と較べるのか酷ではあります。

バッキングはPeter BernsteinとJorge Rossyが担うが、両者のバッキングが目立つことはほとんどなく控えめに抑え、その分ベースとドラムをしっかり聴かせている感じ。

ベストは、6曲目にします。


"Stay There" Jorge Rossy (https://www.amazon.co.jp/dp/B01BMTMPGO/)

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