Joana Queiroz "Boa Noite pra falar com o Mar"

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ブラジル系の音楽もコンスタントにいろいろ買っていますが、こっちも手を広げ過ぎるときりがないので、ある程度のところで抑えているんですが、そんな中最近出たら買いしている1人がAntonio Loureiroで、"SO"を購入して聴いてから近年の作品を多く聴くようになっています。
この"SO"が話題になるきっかけが、高橋健太郎さんで、2010のミュージックマガジン上でのベスト1に推していたことらしいです。
その高橋健太郎さんが最近とみに推していたのが本作で、3月くらいだったか、誰かの最近のブラジル音楽の購入指南を受けるやりとりで
 「1枚はKurt Rosenwinklを、もう1枚は?」という問いに「Joana Queiroz1択で」
と回答されていたのをみて、こりゃ聴かないわけにはいかないと決断。
入手を試みたのですが、いろんなところの在庫が枯渇していて少し苦労しましたが、なんとか入手できたという次第です。

参加メンバーは以下の通りで、曲により人数が増減するのと、5曲めにゲストでホーンが入ってきます。
Bernardo Ramos,Rafael Martiniの2人は最近よく目にするジャケ(https://www.amazon.co.jp/dp/B01I8T6O6I/)で共演してる人、自blog漁ると、Rafael Martiniは5枚、Felipe Continenitinoは4枚ひっかかってくるくらいの頻度では聴いてる面々。
Joana Queiroz(Cl,Vo)、Beth Dau(Vo)、Bernardo Ramos(G)、Rafael Martini(P)、Bruno Aguilar(B)、Felipe Continenitino(Ds)

演奏曲は、Joana Queirozのオリジナルが5曲、Lea Freire、Hermet Pascoal他で全部で8曲。
1. O Tapete
2. Uma Danca
3. Temperanca
4. Boa Noite pra falar com o Mar
5. La Sorpresa
6. Canticos XII
7. Na Guaribada da Noite
8. Estrada

クラリネット、ギターの擦過音、ピアノの弦を弾くような音、女声、男声、紙をめくる音、いろんな擬音
等々が次々と現れては消えるようなイントロから、ベース、ギターが伴奏然とした演奏に変化していくと
ボイスとクラリネットのアンサンブルが前面で明瞭に鳴る1曲め。
以降、ベースとドラム、曲により(部分的に)ベースだけをバックにして、ギター、クラリネット、ボイス、ピアノのうちの主に2者がコラボレートしてサウンドを作り上げていく。
ドラムを重用しない曲が多めで、その分メロディとハーモニーに耳が向き、よりその美しさが際立つ印象。
さらに、程よく入ってくるアドリブ(あるいは、そう作られた部分)のセンスの良さが、演奏の雰囲気を際立たせていて素晴らしい。

少しダークさを感じる曲調にブラジル、ミナスなハーモニーと音使い、Maria Schneider風のアレンジが施され、こっち方面に造詣が深くなくてもそのサウンドの美しさには、惹き込まれるんじゃないか。
もちろん、この類を多く聴いている人にはまさにツボにはまったような音楽が繰り広げられる。

最後に複数の子供によるコーラスをフィーチャーした曲をいれて、ほんわかした雰囲気でアルバムは終わる。
最後の最後はテープを回していたら録れてた部分だと思うが、これは入れておきたい音と言えるでしょう(笑)

ベストは2曲めにします。

Joana Queiroz "Boa Noite pra falar com o Mar" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N9LANEV/)

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