"Find The Way" Aaron Parks

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Aaron ParksのECMの2作めは、ピアノトリオ編成。
前作は、ソロでした。
 "Arborescence" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62400736.html)
Aaron Parksのリーダー作としては、昨年夏に同じくピアノトリオ作が出ています。
 "Groovements" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63834370.html)

ただサイド参加もかなり多めで、それらをしっかり買って聴いているので以下のようにたっぷりと紹介していますw
 Ricardo Grilli "1954" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64018927.html)
 Francesco Ciniglio "Wood" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63836679.html)
 Joonsam "A Door" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63806898.html)
 Albert Vila "THE UNQUIET SKY" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63683518.html)
 Mike Moreno "Lotus" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63592028.html)
 "The G-Session" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64146632.html)

サイド参加作も少人数(3~4人)での演奏が多めですが、Aaron Parksにはこれくらいの人数での演奏が合っているんでしょう。ホーンとの共演って少ない?無い?かな??
Aaron Parks(P)、Ben Street(B)、Billy Hart(Ds)

演奏曲は、最後のタイトル曲以外、すべてAaron Parksのオリジナル。
01. Adrift
02. Song For Sashou
03. Unravel
04. Hold Music
05. The Storyteller
06. Alice
07. First Glance
08. Melquiades
09. Find The Way

ここのところサイドメンとして入っているAaron Parksを多く聴いていましたが、ここでは、ピアノ主役でピアノトリオと言う小編成での演奏ということで、より前面に出たAaron Parksのピアノを楽しむことができる。

演奏としては、完全に3者対等の立場での演奏って感じで、ピアノの左手が主にリズムキープを担い、ピアノの右手がテーマを演奏し、ピアノの右手、ドラム、ベースが、三つ巴それぞれにインプロビゼーションを繰り広げるような演奏が大半を占める。

曲調も、Aaron Parksらしい静謐でリリカルで繊細なものが多い。ただ、ビート感は希薄でもリズム感はしっかりしているものが多く、難易度としてもそう高くは感じられない。

なにより、いわゆるECMサウンドに輪をかけるように、Aaron Parksがピアノを良く響かせ、ECMのサウンドカラーを(もの凄く良い意味で)より強調させるサウンドを聴かせているところが素晴らしい。
なんだかんだ、やっぱりAaron Parksの上手さ、巧さを見せつけられ、それに十分満足できる演奏だったというであります。

ただ、Billy Hartのドラムが多少出張って強いサウンドイメージを残す場面があって、とくに1曲め40秒過ぎみたいなタム連打(その後も何回かやってるが)とか、全体の雰囲気を損ねていると感じられる箇所が見受けられますかねぇ..。
ブラシとかで抑制の効いたドラムを聴かせている場面も多いんですけどね..。

ベストは、9曲めにしましょう。

"Find The Way" Aaron Parks (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N4U24RM/)

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