"Dreamer Is The Dream" Chris Potter

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Chris PotterのECMレーベルからの3作めです。
前作は、Underground名義の弦楽四重奏入りで、ECM初作の"Sirens"は本作同様の1ホーンカルテットでした。
 "Sirens" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61792211.html)
 "Imaginary Cities" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63080211.html)

メンツは、"Sirens"でCraig Tabornとピアノを分け合っていたDavid Virellesに、ここのところ参加作が増えているJoe Martinと、最近の注目株と言えそうなMarcus Gilmoreという布陣。
Joe Martin、Marcus Gilmoreコンビってアルバムも自blogを漁るといくつか出てきて、近作では
 Mark Turnerの"Lathe Of Heaven"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62908331.html)
 Gilad Hekselmanの"This Just In"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61991560.html)
なんてのがあります。
Chris Potter(Ts,Ss,BclCl)、David Virelles(P)、Joe Martin(B)、Marcus Gilmore(Ds)

演奏曲は、すべてChris Potterのオリジナル。
01. Heart In Hand
02. Ilimba
03. The Dreamer Is The Dream
04. Memory And Desire
05. Yasodhara
06. Sonic Anomaly

エッジの効いたChris Potterのサックスが、バラード曲に映える1曲め
カリンバのような音色でのイントロが少しアフリカ色を感じさせ、そのリズムを基にして進行する2曲めは、Chris Potterが快調に飛ばし朗々と吹きまくるソロも格好良いが、それに続くDavid Virellesの静かにメラメラ燃えるようなソロにもなんか惹かれるものを感じる。
バスクラのしっとりとした音色で朗々と奏でられる前半から、ベースソロを挟んで後半ではサックスに持ち替えMichael Breckerのバラード演奏を彷彿とさせる感涙の演奏の3曲め。
続いて4曲めは、鈴のような鳴り物多数(シンセも含む?)によるイントロから、Wayne Shorterを彷彿とさせるスピリチャル感たっぷりの演奏。
前衛的というか、有無をいわせない突進ぶりを感じさせるフリーインプロな雰囲気をたっぷりと蓄えた5曲め。
ビートはしっかりめでドラムの拍は判るが、フロントは拍に捕らわれない演奏をするポリリズムな曲で、スッチースッチー言うドラムとゴリゴリのベースのリズムが特徴的な、現代ジャズ感溢れる6曲め。

全体に、Ellingtonのジャングルサウンドとは異なるが、鬱蒼としたジャングルっぽさを感じさせるような作風が多めと言う印象ではあります。
が、あのECMレーベルでありながらECMらしからぬ部分を多く持ち合わせ、Chris Potterの持ち味をしっかり引き出した作品には仕上がっていると思います。

ベストは6曲めでしょう。

"Dreamer Is The Dream" Chris Potter (https://www.amazon.co.jp/dp/B06VWMV2WN/)

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