"Preverbal" Matthew Stevens

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Matthew Stevensの、これが2作めのリーダー作になると思います。
初リーダー作は、2015年の"Woodwork" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63289272.html)。

メンツは、この初リーダー作でも共演していたEric Doob、Vicente Archerとのトリオで、最後の曲だけゲストボーカルにEsperanza Spalding を入れたもの。
このゲストは豪華だぁ!!
Matthew Stevens (G,Sampling,Synth,b:2)、Eric Doob (Ds,Sampling,Synth,Programming)、Vicente Archer(B)
Esperanza Spalding (Vo:8)

演奏曲は、全部で8曲、2曲の共作を含むすべてがオリジナルと言う構成。
01. Picture Window
02. Sparkle and Fade
03. Undertow
04. Cocoon
05. Reservoir
06. Knowhow
07. Dogeared
08. Our Reunion

Pat Methenyのthe way up のようなオープニングから、Bill Frisell ばりのギターが響く1曲め
2曲めは、john scofieldを彷彿とさせるちょっと歪んだ音色でちょっとアウトしたフレーズを鳴らすと言った感じで、前半はEric Doobのドラムがしっかりしたビートを叩き、Vicente Archerのベースが低音を響かせた躍動感あるフレーズを聴かせるようなつくり。
中間部からは、テンポを少し落とし、しっかりしたビートのパートとリズムのないパートを対比させたようなつくりに変わっていくイメージ。

Matthew Stevens のギターは、音を繋げて流れるように弾く奏法ではなく、音を適度に切ることでキレの良さを際立たせた奏法が持ち味で、要所ではこのサウンドを繰り出す。
音数の多いEric Doobのドラムによる煽りとのせめぎ合いが楽しい。

クレジットにSampling,Synth,Programmingとあるように、電子音がいろんなところに入るが、大半がさりげなくあまり印象が強いものでもない。が、これを入れることで雰囲気をしっかり作ってはいると思うが。
6曲めは、ドラムは別のようだが、他はほぼループだけで曲を作っているような感じで、これが一番ぶっ飛んでいるかw

最後がEsperanza Spaldingのボーカルをフィーチャしたもので、冒頭の力強い曲調からエモーショナルな曲調、ロックな曲調へと変化するドラマチックな曲。


ベストは7曲めで

"Preverbal" Matthew Stevens (https://www.amazon.co.jp/dp/B07258TKRG/)

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