"Seven" Scott Colley

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Scott Colleyのリーダー作は、ここのところArtistshareからのリリースで、前作が2010年紹介の
 "Empire"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59871737.html)
が近作で、その後再発盤ってのがありまして、こちらも聴いています。
 "The Magic Line"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61965351.html)
他に、1998年リリースのsteeple Chase盤も自blogでは紹介してます。
 "This Place"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59521649.html)
このジャケも見覚えあるので持ってると思いますが..
 "Architect of the silent moment"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/2512991)

ご本人のhp(http://www.scottcolley.com/cds.html)を見ると、これが8枚めのリーダー作で、ジャケの裏表を眺めてると「Current」というバンドによる1作めという解釈で良さそうです。

メンツは、1ホーンカルテット構成で以下の通り。なかなか堅いところを選んできている印象。
Jonathan Finlaysonという名前に記憶曖昧だったので、自blog調べたらしっかり聴いてましたw
 "STILL MOVING"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64046106.html)

Jonathan Finlayson(Tp)、Kevin Hays(P,Vo:4)、Scott Colley(B)、Nate Smith(Ds)

演奏曲は、Scott Colleyが7曲、Kevin Haysが1曲という内訳のオリジナルだらけの選曲。
1. Fragment
2. Tangled Reality
3. Low Down
4. Don't Rise
5. Few Words
6. Bridge Of Dawn
7. The Return
8. Legacy

Jonathan Finlaysonのトランペットが、気持ちよく淀みなく旋律を奏で創造性を感じさせるソロを奏でる。
この演奏がスカッとして気持ちよい。
Kevin Haysの伴奏が程良く心地良く絡んできて演奏を盛り立て、さらにトリオでの演奏でのソロの巧さ旨さには、やっぱり唸らされる。
Scott Colleyの、ハードなパートではかっちりと、ゆったりした柔らかいタッチでと、曲のタイミングで微妙にタッチを変えてくるベース。
Nate Smithは、曲調からあまり派手に立ち回る場面は多くないがドラマチックに盛り立てるようなドラミング。
逆に1曲めは、他の曲でのうっぷんを晴らすように派手な演奏を聴かせている。

アップテンポの4ビートの1曲め。6/8拍子の流暢な2曲め。スローな4ビートの3曲め。3拍子の4曲め。
4拍子に3拍子が紛れ込む5曲め、ゆったりした4ビートの6曲め。
と言った感じで、程よくメリハリをつけた曲調の変化があり、前作"Empire"が同様にモードな曲が多めながら抑揚が少なく凡庸な印象だったのに比べ、こちらのほうが陽性度合いが高く、ノリ良く楽しめている。

4曲めでKevin Haysのボーカルが入るが、アメリカンで牧歌的な曲調で、中間で入ってくるJonathan Finlaysonのソロがまた素晴らしい。

ベストは、1曲めでしょうねぇ。


"Seven" Scott Colley (https://www.amazon.co.jp/dp/B072J13NF1/)

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