佐藤浩一 "Utopia"
ちなみに、昨年ベストに挙げたのは下記アルバム。
"Melancholy Of A Journey" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63804663.html)
これは、某中古店を漁ってて見つけて買い込んできました。
メンツは、池尻、大村の3人によるピアノトリオなんですが、このメンツを良く眺めるとBungalowの3人なんですよね。後から気づいて、へぇ となりました。
そのBungalowのアルバムは
"You Already Know" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64117379.html)
佐藤浩一(P)、池尻洋史(B)、大村亘(Ds)
演奏曲は、全て佐藤のオリジナルで全部で9曲
1. Egyptian Musk
2. Batristurgisism
3. Utopia
4. Vernal Flowers On A Rainy Day
5. Mirrored Mirror
6. Kinmokusei
7. Prayer
8. A Story Of The Night Of Snow
9. Long Winter And Hazy Moon
1曲め6/8拍子、2曲め4ビート、3曲め8ビートと、流暢に奏でるビート感のある演奏は、最近の佐藤のクールな雰囲気とは異なり、もう少しホットでメロディアスな演奏と言ったほうが似つかわしい感じの演奏。
旧来からのいわゆるジャズの延長線上と言いたいくらいなのは、昨今の佐藤の演奏と比較するから。
初期のこの演奏から、市野さん、橋爪さん、他の誰かからなのかわからないが多大なる影響を受け、それが糧となって、前述の自身の次のリーダー作や、橋爪さんの新作アルバム(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64159819.html)での、よりクールで魅力的な演奏へと繋がってきているんだろうなと、進化の前後を垣間見られたのが、本作を聴いての最大の収穫か。
多分、美意識、ピアニズムの根源はそう大きくは変わっていないとは思うが、その表現の幅というか、深さというか、が広がってきている印象で、確実に進化を遂げていることが明瞭にわかる。
大村のドラムが、表現力の豊かさとスウィンギーに煽るところと、格好良くバックアップを務め、さらに聴きどころをしっかり作ってくる。
その大村も、このアルバムの数年後?にインドに行って、タブラ等インド楽器の修行をしてさらに実力をあげてきている。
前述の通り、この3人のユニットの新作もリリースされ、まだまだ新しい音楽を聴かせてくれる期待感いっぱいである。
ベストは6曲めで。
佐藤浩一 "Utopia" (http://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245561948)
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