"Kaboom" James Muller

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ちょっと前の盤を引っ張り出してきて聴いてるなかの1枚。
オーストラリアのギタリストJames Mullerの2005年リリースのアルバム。
James Mullerは、Sean Waylandのアルバムで聴いている人で
 "Pistachio" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58658848.html)
 "Pistachio 2" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59367221.html)
Linda Ohの2013年のアルバムにも入ってました。
 "Sun Pictures" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62200435.html)
メンツが、ギタートリオなんですがリズム隊がNYの強力な面々を排しているところが大きくそそられるところであります。
JAMES MULLER(g), MATT PENMAN(b), BILL STEWART(ds)

演奏曲は以下の通り。
1. HONEYCOMBOS
2. KABOOM
3. STACKED
4. D BLUES
5. EINDHOVEN
6. CHICK COREA
7. MARCELLO
8. ALL THE THINGS YOU ARE

8ビート4ビート基調の曲が多めなれどリズムの2人が、メンツがメンツなんで、リズムを刻むだけのような演奏はしていない。
音数多めに怒涛のドラミングでありながらしなやかに演奏を鼓舞しつつ自己主張も怠らないBILL STEWARTのドラム。
曲の骨格をなすような役割分担にはなるんでしょう、3者の中では堅実と言える演奏ということになるがしっかりと創造性のある演奏を聴かせるMATT PENMANのベース。
この両者が共闘して音楽に躍動感を与えるような演奏に終止し、これだけでも充分な聴き応えのある演奏に仕上がっている。

そしてフロントのJAMES MULLERのギター。
音色を過剰にに歪ませるようなことなく、曲調に合わせた細やかな音作りをしているような印象。
そして全体がラフな雰囲気にならないように気を使っていながら神経の行き届いた、丁寧なフレーズを滑らかに奏でていく。

大枠では、速いフレーズもきっちりこなしてくるコンテンポラリーな部類に入るんでしょうが、ストレートアヘッドなジャズテイストをしっかりと持ち合わせた演奏が持ち味と聴きました。

ベストは、2曲めにします。

"Kaboom" James Muller (https://www.amazon.co.jp/dp/B007R3AZRG/)

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