"Within & Without" Jeremy Rose

イメージ 1

この盤は、Kurt Rosenwinkel全面参加という広告にのせられ購入。
多少、入手困難な状況にあるようで、発注していたところがずっと未入荷だったんで、中古を見つけたときに入手して置いたら、そのあと入荷済になり、現時点で届いてないですがダブり買いになってますw

Jeremy Roseはノルウェーのアルト奏者で、Jeremy Rose名義では3枚めのアルバムのよう。
個人的には、当然初聴き。
The Vampiresというオーストラリアのユニット等、参加作が相応にあるのは本人のhp(http://jeremyrose.earshift.com/)で確認できます。
過去のリーダー作のメンツをみると、いずれもギター入りのカルテットなので、本作も同様の流れの中で作成されたという位置づけになると思うが、そのゲストギタリストが凄かったということでしょう。
他のメンツも知った名前はないので、いずれも初聴きな人です。
Jeremy Rose(As,Bcl)、Kurt Rosenwinkel(G)、Jackson Harrison(P)、Andreas Lang(B)、Tobias Backhaus(Ds)


演奏曲は以下の10曲。8曲のオリジナルと、Jackson Harrisonが1曲(7)と、トラディショナルが1曲(10)という構成。

01. Trawangan
02. Within and Without
03. Strange Doors
04. Afensou
05. Night Wanderer
06. Zombie
07. From the River to You (Harrison)
08. Second Chance
09. Ballad for Charlie
10. Flashjack (trad. Arranged Rose)

コンテンポラリー系にはなるが、ちょっと癖のある8ビートって風情の全般的に静かめな曲調のものが大半を占める。

曲の展開は、サックスとギターのユニゾンでテーマを奏で、続いていずれかのソロになだれ込むパターンが、多めか。

リーダーのサックスとスペゲスのギターが主役ということになると思うが、実はピアノが良い味を出していて、
ソロの場面が、ソロと言いながら、主従はあるにしても2つの楽器が絡むような展開になる場面が多く、サックスとギター、サックスとピアノというペアでの掛け合い(ギターとピアノは少ない)になるわけだが、
ここで従にまわったピアノが、痒いところに手が届くようなというか、主を立てながらしっかりと自己主張をしているようなというか、絶妙に良いフレーズを頻出してきて、萌える。

Kurt Rosenwinkelは、冒頭1曲めのイントロこそ、ちょっとらしくないストイックな演奏を聴かせるが、ほぼ全編でしっかりと演奏に絡んできて、いかにもな音色でいかにもなフレーズをしっかりと聴かせ、Kurt Rosenwinkelを聴いてる感たっぷりの満足度の高い演奏を楽しませてくれる。

ベストは、そんなピアノとギターが良い味出してる7曲めでしょう。


"Within & Without" Jeremy Rose(https://www.amazon.co.jp/dp/B072JDK25T/)

この記事へのコメント