John McLaughlin "Live at Ronnie Scott's"
2010年に初作がリリースされ、これで5作めになりますが、ハードな演奏を繰り広げる割には、長きにわたって活動を続けていて、ちょっと驚くほど。
"To The One" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59465609.html)
"Now Here This"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61634563.html)
"Boston Record"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62567936.html)
"Black Light"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63466587.html)
本作は、2017年3月ロンドンの公演を収めた2作めのライブアルバムで、初のライブ作(こちらは、2013年夏のLA公演)は"Boston Record"でありました。
このあと、スタジオ作を1枚(前作の2015年リリースの"Black Light")を挟んで、ふたたびのライブ盤リリースです。
これまでおおむねコンスタントに2年に一度(偶数年)のリリースという認識だったが、前作が早いインターバルで出てペースが崩れたが、本作からまた2年に一度(奇数年)のリリースになったのか?
ライブ盤を立て続けにリリースするってのは、それだけライブが充実しているということなのか。
John McLaughlin(G)
Ranjit Barot(Ds)
Gary Husband(Kb, Ds)
Etienne M' Bappe(B)
演奏曲は下記9曲で、"Black Light"から3曲、"Now Here This"から1曲で、前のライブ盤と重複している曲はなさそう。
1. Meeting of the Spirits
2. Miles Beyond
3. Gaza City
4. Here Come the Jiis
5. New Blues Old Bruise
6. El Hombre que Sabia
7. Sanctuary
8. Vital Transformation
9. Echos from Then
テイストとしては、これまでの4th Dimentionのサウンドと大差ないというところで違和感を感じるものではない。
期待通りのサウンドを楽しむことができる。
しいて言えば、フレーズ的には、早弾きギターも、早弾きのキーボードも健在ではあるが、曲のテンポは早いものが少なめな印象か。
もしかしたら、John McLaughlin が早弾きしてる頻度は過去盤に比べると少なくなっているのかもしれない。
Ranjit Barotのドラムは相変わらずやかましく、ボイスパーカッションも披露しているが、ハイハットを多用しているがゆえに、バシャバシャいってる頻度が高いところがやかましく感じる大きな理由なんだろうなと、分析してみたり..。
前述の通り、それまではアコースティックとエレクトリックの活動を並行していたのを、4th Dimentionが始まってからHard Fusionなこのユニットだけの活動に集中して7年経過しているわけで、よっぽどJohn McLaughlinには、このバンドでの活動が性に合っているんだろうなと思わせる。
75歳くらいになると思うが、大したもんだと言わずにはおれない。
ベストは、ギターとピアノの掛け合いが格好良い6曲めにします。
John McLaughlin "Live at Ronnie Scott's"(https://www.amazon.co.jp/dp/B073SLTXYM/)
この記事へのコメント