"Unfiltered Universe" Rez Abbasi

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Rez Abbasiのリーダー作は過去に3枚購入してまして、以下の通りクインテット、トリオ、カルテットという構成の異なる編成でした。
 "Suno Suno"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61027662.html)
 "Continuous Beat"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61759055.html)
 "Behind The Vibration"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63832226.html)
2015のAcoustic Quartet名義のアルバム(https://www.amazon.co.jp/dp/B00LFMZZXY/)がありましたがこれは未購入。

本作は、ゲストは入りますが、基本は"Suno Suno"と同じメンツでして、この"Suno Suno"のジャケットをあらためて眺めると、"Invocation"というバンド名がついていたようですが、本作ではそのバンド名はジャケットに記載がありません。なんでですかね??
ということで、この盤もメンツ買いしてます。
Rez Abbasi(g)、Vijay Iyer(p)、Rudresh Mahanthappa(as)、Johannes Weidenmueller(b)、Dan Weiss(ds)
Guest: Elizabeth Mikhael (cello)

演奏曲は、以下の通りの全部で7曲。
すべてRez Abbasiのオリジナルであります。
01. Propensity
02. Unfiltered Universe
03. Thoughts
04. Thin-King
05. Turn Of Events
06. Disagree To Agree
07. Dance Number

推進力はあるが不安定感を誘うリズムに、サックスとギターのユニゾンでのテーマから早いフレーズが延々と続くサックスのソロ、それに呼応したかのような小刻みなフレーズを多用したギターソロへとなだれ込む1曲め。
2曲めは、サックスとチェロのユニゾンから組曲的に劇的な展開をしていく9分超の大作。
3曲めに、ギターインプロの短い演奏を挟んで...
と、モードな雰囲気を醸しつつ、変拍子多めであることも含めてちょっと不安定さを感じさせる曲調が多め。いずれの曲も、しっかりとアレンジされ、ドラマチックな展開が繰り広げられる作り込まれているな感を感じさせるものが大半だが、終わり方が尻切れとんぼっぽいのが、ちょっと…。

Rez Abbasiのギター、出るときは出るにしても、全体のバランスを崩さないようにあまり前面には出てこないが、音色的にはこのバンドサウンドのなかでは際立つので、かなり目立っている。

Rudresh Mahanthappaのサックス、冒頭のソロから早いフレーズを繰り出し、その後もアレンジにあった緻密な演奏と豪快なソロと、快調な演奏を聴かせているが...
最近リーダー作出てないんですよね...

Vijay Iyerのピアノ、ソロはあるし、そのソロも良い演奏を聴かせるが、サウンドの全体に影響を与えるような際立った音使いをしている感じでもなく、バッキングでの厚み付けをしている場面が多い印象。

要所でのアクセントという意味では、ベースの弓弾きとチェロによる持続音が、ここぞというところで登場してきて、これがこのアルバムに特徴的なサウンドを引き出しているのが印象的か。


ベストは4曲め

"Unfiltered Universe" Rez Abbasi(https://www.amazon.co.jp/dp/B075299JH4/)

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