"Songbook2" 石若駿

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しばらくは石若駿のやってることはひと通りチェックしておこうと思ってまして、本作も(普段ほぼ聴かない)ボーカルものであることは承知のうえで嬉々として買ってきた次第であります。
さすがにアルバムの1曲だけ参加しているのとか、すべては追うつもりはないが、少なくともリーダー作だけはしっかり聴いておきたい逸材だと思ってます。
近作だと、北川潔トリオ、桑原あいとのデュオなんてのはありまして、かなり多忙だとは思いますが、けっこうな量のアルバムに関わっているようです。

ということで、石若駿の”SongBook”プロジェクトの2作め。
”SongBook”プロジェクトは、石若駿がこれまでに作曲したジャズっぽくない曲に歌詞をつけて誰かに歌ってもらい、伴奏の大半は自身で担う。というミニアルバム形式のもので、多忙な合間を縫ってこつこつと音作りをしているらしいです。

1作めが
 ”SongBook” (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64021298.html)
で、2作めまでリリースされたが次があるのかどうか。
なんだかんだ、このプロジェクトはなかなか興味深い曲と演奏と歌なんで、出れば買うぞという体制は維持しときます。

今作は、ボーカリストが3人(前作は5人なんで、すべての曲が違う人が歌ってた)、角銅と小西が今作引き続きで、ermhoiが新たに追加(ただし前作リリース時のインタビューで言及している)
伴奏は、石若だけではなくなり4人の名前が並ぶ。調べたら西田だけ聴いてないもよう。
ermhoi(Vo:1)、角銅真実(Vo:2,3,4)、小西遼(Vocorder:5)
Niran Daika(Tp:1)、西田修大(G:2,3,5)、越智俊介(B:2,3)、須川崇志(B:5)
石若駿(P, Rhodes, Synth, Ds)

1. Birthday Song
2. Purkinje
3. Hareta Yoru
4. Room
5. Jazzfriendz

曲調は、前作の流れというよりも、若干小田朋美さんのアルバムの雰囲気を感じるか。
それってClck/lcksでの共演の影響がでているのかと勘ぐってみたり..。

1曲だけドラムなしの曲がある(ドラマーのリーダー作だからそれも凄い)が、石若のドラムとしてはいつものキレの良さというよりも、ボーカル曲としての雰囲気の良さを重視した印象で、程よい緩さを感じさせるもの。

ボーカルは今作では3人が担っているが、アルバムとしては3曲で歌っている角銅さんをフィーチャーしている(5曲めは加工声、1曲めは新規参入)ことは明らかでしょう。石若が彼女の歌唱の雰囲気が気に入るってのは、なんだかわかるような気がする。実はかなりの多才多芸な人らしく、全貌を知ったら恐れおののきそう。

ベストは、石若のピアノだけが伴奏の4曲めにしましょう。

石若駿 "Songbook2" (https://www.amazon.co.jp/dp/B076FDMLFG/)

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