佐藤浩一、落合康介デュオ(20171209)

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この文章を書く前に、自blogの過去のライブ記録を眺めていると今年はデュオを聴く機会が多かったことに気づいて、それだけ2人での丁々発止の演奏に魅力を感じていた1年だったと言えそう。

昨年リリースのリーダー作をベストに挙げ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63970231.html)ている佐藤浩一は、昨年1月の"本田珠也3"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64010940.html)以来のライブ。
このトリオのアルバムが来年早々リリースされる予定。

落合康介は、個人的には永武トリオのベーシストという印象が強いがいろいろなミュージシャンと共演を重ねキャリアを積み上げている。

そんな2人のデュオでの演奏は初とのこと。
佐藤浩一(P)、落合康介(B)


セッティングは最近のデュオのときの常套となった、ピアノを左側に移して斜めに設置、ベースは入り口のほぼ前に立つ立ち位置。

1stセットの最初は即興から。音数少なめに訥々とした演奏で、会場の空気が引き締まるような感じの演奏から。
2曲め以降は、Lennie Tristano、Lee Konitzに、佐藤のオリジナルを交えた選曲で、クールなスタイルの曲が並ぶ。

佐藤の演奏スタイルは、あまり腕を上げずに鍵盤を押さえていくように弾くが、こっちから見ていて鍵盤を押し込んでいないようにみえるくらいでありながら、それでいて打音はしっかりとしている、ある種の独特さを感じさせるもの。
落合は、左手で抑えた弦の上を弾いたり、弓を倒して弦をこすることで擦過音を出したりと、様々なテクニックを駆使した演奏で応戦。
佐藤が一音一音吟味して鍵盤に指を置いていくようなスタイルなら、落合はもう少し奔放に弦を弾き、弓で弾くような感じで、ドラムがいない分広がった空間をたっぷりと生かしたような演奏が、ほどよく緊張と弛緩を醸し出す。

メンバー紹介と、曲紹介を少々するくらいで、あとは演奏に集中していく。
1stセットが8時を少し超えたくらいから45分くらい、2ndセットがアンコールにも応えてくれて60分くらいだったか。

終演後ずるずるといろいろな話をしていたら1時を過ぎてしまい。明日もあるので辞してきたんですが、睡眠足りてないような..。

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